学園王子と秘密の同居。~Kentaro~ (ページ12)

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１２話ページ12

Aside

学校が終わり、昇降口へ向かおうとすると、

「キャーーーーーーー！！！！」

ものすごい声が聞こえてきた。

叫び声とかじゃなくて、黄色い歓声。

「なになにー？」

私の周りにいた人も、気になってるみたい…

A「なんだろう…？」

私も気になって、なんとかたくさんの人がいる中にはいった。

すると、

「あ、見っけ」

1人の男の人が私の方へ近づいてきた。

A「け、謙太郎？！」

私の目の前にきて、抱きしめる謙太郎。

謙「迎えに来たよ、お姫様」

謙太郎が耳元で言う。

「えーあの子の彼氏ー？」

「なにそれー」

「なんだー狙ってたのにー」

周りからはたくさんの声が聞こえる。

でもそんなことはおかまいなしに、

私のことを抱きしめ続ける謙太郎。

すると、

「お前らいつまでイチャイチャしてんだよ」

謙太郎の後ろから、背の高い人が来た。

A「誰…？」

美「俺は、森田美勇人。コイツの友達」

A「美勇人くんね、よろしく！」

美「あぁ、よろしく」

美勇人くんがニコッと笑うと、またまた黄色い歓声が。

美「とりあえず…ここでようぜ」

謙「だな」

謙太郎の手が私の手を優しく包む。

美勇人くんにはばれないように。

校門を出たところで、美勇人くんは、何かを思い出したように、

美「俺、用事あるから行くな！じゃあな！」

謙「気をつけて帰れよー」

走って帰ってった。

謙「さ、俺たちも帰ろう？」

A「うん！」

世で言う”恋人繋ぎ”をしながら帰った。