明日の君に会いたくて６ (ページ22)

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「気ぃ使わんでええで？
今日はなんもせえへんわ。
さすがに濱田先輩、すぐ隣におんのに」

「そ、そうか？
この１週間、沙英ちゃん来てて、
我慢してたんやろ？」

それはそう。その通り。

Aの部屋は狭いからな。

仕切りも一切ないし、
ありえへん。

「我慢いうかさ。
俺ら、まだやねんて。
やからな、どうせなら、
明日まで取っておくから」

景色のええ部屋のがええやろ？

「えっ。てっきり、
もう済ませたんかとばっかり。
そうやってんや・・・」

濱田先輩、一人でブツブツ言うてる。

「なあ、シゲ。
沙英ちゃん、月曜に帰ってまうんやろ？
週末、誘ってええかな」

「んー、どうやろ。
沙英ちゃんもまあ大人やねんし、
ええんちゃうん？」

言うたら、にまあって笑って。

「明日、頑張りや？」

バンって、肩を叩かれた。

濱田先輩なりのエールらしいわ。

あっついし、
半パンだけ履いて、
部屋に戻る。

A、部屋で床のラグの上に、
ちょこんて座って、
何するわけでもなく俺を待ってた。

入るなり。

「なっ、なんでまだ服着てないのっ？」

顔、真っ赤にしてる。

「お風呂上がりて暑いやん。
そのうち着るから」

軽く言うて、ベッドに座る。

A、また顔赤いまんまやし。

俺の隣にも来てくれへん。

「Aもここ、おいで」

手招きしても、
まだ恥ずかしがってる。