明日の君に会いたくて２ (ページ5)

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壇上に現れたのは・・・

淳太先輩だった。

なんで？

どういうこと？

意味が分かんない。

現社長が、淳太先輩の傍らに立った。

「皆さんも、合併の話は耳に入ってると思いますが、３月末日をもって、
我が社は、NAKAグループの傘下に入ることに決定しました。
皆さんはこのまま、
同じ部署で雇用を継続されるので、
心配は要りません」

ホッとしたあ。

淳太先輩て、NAKAグループの御曹司なんだ。

「その合併に先駆けて、
新しい営業部長をNAKAグループから、
出向という形でお迎えする事になりました。
中間淳太部長です」

みんなが拍手する。

また、みのり先輩の、

「いい男ね。
争奪戦が始まりそ」

そんな声が聞こえてきた。

頭がクラクラする。

これから毎日、顔を合わせる。

だって、私の直属の上司になるわけじゃない？

それってつまり。

これから毎日一緒に働くって事だ。

どうしよう・・・

解散してからも、
みんな気持ちが落ち着かないみたい。

部署に戻ったら、

淳太先輩がすでに、
みんなに囲まれてて。

私を見て、すごく驚いた顔した。

知らなかったんだ・・・

私がどこで働いてるかなんて、
知るわけないよね。

「神戸の本社から来ました、
中間淳太です。
大学時代にはこっちにいたんですけど、
久々の関東で、
不慣れなことも多く、
皆さんに助けてもらうことも多いはずですので、
よろしくお願いします」