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気持ちを伝えるのも
どんなに好きだと言ってもちゃんと伝わってるか不安になる
藤ヶ谷さんだけが好き
目の前にいる太輔だけが好き


「はい、できたよ」
「ありがと」


綺麗にカットされている肉をフォークに乗せ頬張る
本当に美味しい
幸せ


「宏光もさ、料理上手じゃん?どうやって覚えてんの?」
「んー、アプリ見たり。あとは同僚に教えてもらったり」
「・・・同僚?」
「うん。男なんだけど料理がすっげー上手でさ」
「それって、あのスポーツバーにいた人?」
「あ、そうそう!よく覚えてんなー!その人!」
「ふーん。教えて貰うってことはどっちかの家で?」
「俺のウチが多いかな。その人彼女と住んでるから」
「え、彼女いんの?」
「うん。」



横尾さんは多分その彼女と近々結婚する
それは何となく感じとってる
直接は言われてないけど…



「でも、あの人・・・」
「へ?何かあった?」
「いや、」


どこか腑に落ちない表情を浮かべてる藤ヶ谷さん
横尾さんとはあの日会っただけだろうけど
そんなに横尾さん彼女いるように見えないのかな?
あんなにイケメンなんだから彼女いても可笑しくないのに。



「・・・その人も宏光の家に急に来たりするの?」
「ん?来ないよ。ただの同僚だから」



嘘じゃない。
今は本当にただの同僚
横尾さんはもう俺に構ってくることはない
それに俺の心にはもう藤ヶ谷さんしか入る余地がない
藤ヶ谷さんにすべて埋められている
隙間なんてない



「本当に好きな人を選べない・・・か」
「へ?なんて?」
「いや、なんでもない」



藤ヶ谷さんが何か呟いたけど聞き取れなかった
何か気になる
聞き返しても


「もう一回言ってよ」
「何でもありませーん」


それでも教えてくれなくて
少しムカついて、肉をもうひとつ頬張った


「そんな怒らないで。宏光が可愛いって言っただけ」
「なっ////どんな流れだよ!」



そんなこと言われたら嘘でも
照れて俯いて藤ヶ谷さんの顔が見えない


「宏光?」
「ん?」
「あーん」


名前を呼ばれて顔を上げると藤ヶ谷さんの手に握られてるフォークにキノコが刺さっていた


その差し出されたキノコをぱくっと口に含む


「・・・美味し?」
「んー」


"あーん"が嬉しすぎて顔が熱くなる


「・・・太輔キノコ嫌いなの?」
「宏光に食べて欲しかっただけ」


・・・嫌いなんだ.....
可愛い


あーんって…もう本当に幸せすぎて
せっかくなら肉がよかったけど
藤ヶ谷さんの一面が知れて嬉しかった。

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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