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こんな真昼間に会うことが
美容院ではあるけど、二人きりじゃない。


「まず映画に行こう。チケットとってあるから」
「え!?とってくれたの!?」
「もちろん。宏光が見たいって言ってたものだよ」


事前にとっていてくれたことに驚きながら
外なので抱きつけないもどかしさに自分の腕を戻す
女だったら、このまま腕に抱きつくことが出来たんだろうけど
流石に公の場でできることじゃない



「映画中は手繋ごうね?」
「え・・・、」


そんな俺に気付いてくれたのか
そう言って太輔は笑った。
いつもの悪戯な表情で


映画館に入り指定されている座席へと進むと
席は端の一番後ろで所謂カップルシートになっているペアの席だった


嬉しくて太輔を見上げると太輔はドヤ顔で笑う


「気に入った?」
「もちろん・・!」


本当に夢のようで
上映中、アクション映画で緊張して手が汗ばんでいても太輔は手を離さずにいてくれた。


ぎゅっと握ると、ぎゅっと握り返してくれる



好きが溢れだす
外なのに、太輔に触れたくなる
やっぱり二人きりになりたくなってしまう


でも、歯痒いのも美容院での太輔を思い出して少し嬉しい


太輔の指先が好き


「あー!緊張した!」
「確かに。あのハラハラ感心臓に悪いね」


二人で映画の感想を言いながら、太輔に合わせて歩いていくと、これまたスマートなカフェについて。
すでに予約されていた


あぁ、もう。昼からカフェの個室ってVIP!
・・慣れてるな、やっぱり。
こういうこと。彼女にもしてるんだ、


・・ダメ

今日は思い出さないって決めてるんだから!



「素敵なお店」
「お客様から色々リサーチ済なんです。俺も初めて来たから本当はスマホ無しで着けるか不安だったって言ったらどうする?」
「え、」
「道の予習マップですっごいしたからね」



ああ、もう!


「嬉しすぎて倒れそう」
「はははっ。なら良かった」


本当に今日はスマホを触っていない
そんなワガママも覚えててくれて守ってくれてることがわかって嬉しい



「美味しい!」
「宏光、お肉が好きって言ってたから」
「最高すぎる!」


出てきたのはカフェなのに、サーロインステーキで
しかも美味しすぎて、とろける



「たーんとお食べ」
「ありがとっ」


笑顔で太輔もお肉を丁寧に切り口に運んだ
上品な切り方
ハサミを持つ手も丁寧だからこういうのもきっと得意なんだろうな



「貸して。宏光のも切ってあげる」
「あ、ごめん」


それに比べ本当に不器用な自分

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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