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藤ヶ谷さんとは違う、少し薄い唇、そして香り。



それでもこのキスも大好きで。
とろけそうになる


あぁ、もう。
理性が弱い自分が嫌になる


今日さっき藤ヶ谷さんに口付けを貰って理性がギリギリになっていた。


欲が溢れ身体が熱くなる



「・・・だ、め.....」


それでもこんなところですることではないのは分かってる


横尾さんの胸を押し退け、離れようとすると



「・・・ミツ、好きだ」



横尾さんの色気の帯びた吐息と一緒に紡がれる言葉に目を見開く


・・・はい?
こんなところで何言ってんだろう。


「俺もだけど…?」


今更でしょ。
でも、横尾さんに好きだと改めてこうして言われたのは初めてだった。



「・・・、好きの意味合いが俺とミツとは違う」
「・・・?」
「・・・自分以外にミツを触れさせたくないって言う意味の好きなんだけど。」
「・・・・・・え、横尾さん、何言って・・・」
「・・・なぁ、ミツ?・・・美容師がミツんちに来るの?今日美容院に行ったんだろ。こんなに可愛くしてもらって」


髪を切っていたから、勘のいい横尾さんになら気付かれてもおかしくない。


ちょっと待って?
横尾さんがそういう意味合いで俺を好き・・・?
ほかの人に触れられてほしくない、好き?
彼女・・・は?別れただなんて聞いてない。
別れるだなんて聞いてない。
嬉しい気持ちと疑問が行き交い頭が混乱する



「・・・それでも、彼女と別れないんだ?」
「・・・別れる気はない」
「・・・そう」



勝手だなーと思う。
まるで愛人宣言をされているようだ。


結局、俺は誰かの一番にはなれない。そう告げられてるようでどこかで納得してしまう。



「そんな勝手なこと言われても困るよ。横尾さん。そんなのだったらもう二人では会えない」
「・・・・・・」
「藤ヶ谷さんを諦めることなんてできない。横尾さんが俺のことを一番にしてくれるならまた別だけど。この状況で藤ヶ谷さんを優先しない理由がない」
「・・・、」
「俺は藤ヶ谷さんが好・・・っ!」


"き"と言う前に横尾さんの口でまた言葉を塞がれていた。


「ミツの口から俺以外のオトコの名前を聞きたくない」


・・・本当に勝手。


なのに、求められることに飢えてる俺にとってこの腕を振りほどくことはできなくて。



横尾さんの背中に腕を回していた。


狭い個室のトイレの中で
いい歳した大人の男二人で。


深い口付けを交わしていた。


薄い壁の向こうには同僚がいるかもしれないのに…

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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