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情事後、ベッドで二人寝転がって息を整える。
ヤバい。すごくすごく良かった。
俺に気持ちがあるからだけど、ホントに。
今までで一番。
・・・藤ヶ谷さんは、慣れてた。


っていうか自分ばかり善がっていて
藤ヶ谷さんのことをきちんと満たせたのか不安になる。


「・・・俺のカラダ、ちゃんと善かったですか?」


恐る恐る藤ヶ谷さんの方へと顔を向けて見上げる。
藤ヶ谷さんの首筋は色気がダダ漏れで
ライトに照らされた汗が光っていた


「善すぎました。だからちゃんと出たでしょ?」
「・・・あぁ、はい///」


悪戯に笑う藤ヶ谷さんに恥ずかしくなり全身が熱くなる。



・・・よかった、安心してホッと胸を撫で下ろした。



それからお互い無言で息を整えてると
数分後、藤ヶ谷さんが起き上がり、俺の手を引いて起き上がらせようとしてくれた。
・・・だけど、俺はその手を借りても、起き上がることが出来なくて。
・・・本当に腰が抜けてる。力が入らない。



「腰が抜けちゃった?」


腰抜けにすることなんて、まるで慣れてるかのようにそう言って笑う。
経験豊富なことが感じ取れ、胸が苦しくなる。こんな気持ち抱く権利もないのに。
彼女のことも骨抜きにしてるんだろうな
チクッと胸に刺さる



「・・・そうみたいです、」
「おいで」



そう言うと、藤ヶ谷さんは抱き起こしてくれてそのままお姫様抱っこをしてくれて浴室へと連れて行ってくれた。



その浴室は浴槽が広くジャグジー機能があり、暗くした闇の中でジャグジーに備えつけられているLEDだけが綺麗に輝いている。


お湯を溜めてる間、藤ヶ谷さんは髪と身体を満遍なく洗ってくれた。
さすが美容師さん。
いつもと体制が違うのに、変わらず気持ちいい。
それがとても気持ちよくて変な声が出てしまうと、そのまま藤ヶ谷さんは微笑んで俺の身体をくるりと回す。
藤ヶ谷さんは俺の手を浴槽のふちにつかまらせると、腰を片手ですくいあげるように持ち、性急に腰を合わせてきた。



・・・お風呂でも、もう一度…


幸せすぎて、逆上せてしまうぐらいに。
ああ、もうここから出たくない。


自分の鞄の中でスマートフォンが鳴り続けていることも知らず藤ヶ谷さんとの行為に溺れてしまっていた。


藤ヶ谷さんと俺に明日はないのに。
そう言った現実を一切シャットダウンをした。



あんなに楽しみにしていて生徒にも観戦を強要していた日本代表の試合も見ずに。
結果も知らずに。


ただただ目の前の人に溺れていった。

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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時

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