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「サッカー先生と見たいです。戦慄とか理論的な解説を聞きながら見てみたいです。」
そこにも、理論を求めるか。
将来有望だなーホントに。
ぶれない玉森に少しおかしくなる。
「さすがに生徒とは見えねーよ。まぁ、4年後ならいーけど」
「ホントですか!?4年後絶対一緒に見てくださいね?約束ですよ」
「あぁ。まぁ玉森が忘れてるだろーけど。こんなオッサンとの約束」
「・・・忘れません。絶対に」
そんなにサッカーを知りたいのか。
こいつの頭脳ならルールブックを見たらすぐに暗記して理解しそうなのにな。
まぁ、実技に関してはルールブック上では分からないところも確かにあるけど。
「お前はホントに勉強熱心だなー」
「・・・」
可笑しくなって笑いかけても、
玉森はクスリとも笑わない。
もっと笑った方が人生楽しいのに。
受験生に言ってもただのきれいごとかも知れねーけど。
「・・・先生って鈍感ですよね」
「へ?」
「いえ、合格するまで我慢するって決めてるんで。待っててください」
「・・・?お、おう?」
一人頷く玉森に一緒に思わず頷いてしまった。
合格するまで何かを我慢するってことだよな?
偉いなぁ。
俺は藤ヶ谷さんへの想いが我慢できなくなりそうなのに。玉森を見習ってその想いは我慢しなきゃいけねーな。
「あっ、そろそろ授業始まるぞ。各自教室入りなさい」
掛時計を見れば講座の3分ほど前になっていた。もうすぐチャイムも鳴ってしまう。
急いで生徒を休憩スペースから追い出し、自分も手に持っていた教科書と一緒に担当の教室へと入って行った。
***
「お疲れ。今日飲みに行かない?」
「お疲れ。え、いいけど。彼女はいいの?最近多くない?彼女怒らない?」
「もうそんなのは越えた関係なのー。彼女だって自由に遊んでるしさ。」
「・・・今月お金やばいんですよね〜」
「・・・確信犯め」
「ゴチになります〜!」
横尾さんのデスクは事務局長のことから、お誕生日席みたいに事務所を見渡せる。横尾さんからしたらすぐ斜めが俺の席。横尾さんの声はすぐに届く。
周りにはせっせと帰る準備をしている講師や事務員がいる。俺は講師兼事務員だから横尾さんと同じブロックにデスクが配置されていた。
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まいまい(プロフ) - ドキドキしすぎて私も好きな人の都合のいい相手になった気分です…宏光の気持ちがわかりすぎて切ない…ファーストも読みます!、 (2021年6月7日 8時) (レス) id: f1bcc9ce7b (このIDを非表示/違反報告)
R.Y kano(プロフ) - コメント失礼致します(_ _)セカンドとても面白かったです!ファーストも読みたいのですが作者様のページを見ても載ってなくて、どこから探せばいいですかね(--;) (2019年2月9日 9時) (レス) id: bbd6053d3d (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» 私も詳しくなくて、そうしていただけるとありがたいです (2018年8月11日 15時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - りなさん» りなさん 遅れてすみません!設定で年齢のところだとは思うのですが、初心者で詳しくなくすみません、もしよければメッセージでリンクなどお送りしましょうか?(ノ´▽`)ノ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ももさん» お返事ありがとうございます。どうやったら見られるようになるかおわかりになりませんか?セカンドとてもおもしろかったのでファーストも見させて頂きたいです。 (2018年8月10日 1時) (レス) id: cd6021df3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もも | 作成日時:2018年6月2日 22時