114話だよ、多分 ページ18
私はあの時新体操が大好きで
上手くなっていくことが嬉しくて
演技することが凄く楽しかった
『そのときの気持ちを思い出して欲しいんだ』
今のさくらは心からサッカーを楽しんでいない気がする
あのときの、気持ち
『サッカーを楽しむ…』
私はぽつりとそう呟いた
『今出来ることを精一杯やってみようよ、ね さくら』
私が今ここで出来ることを
今の私に何が出来るんだろう
ポジションに戻るキャプテン達を私は座り込んだまま見ていた
――何が、サッカーを楽しむよ
心の中でどす黒い声が出てくる
一度吹き出たものは中々静まらない
――スポーツは結果が全て
―――結果が悪かったら楽しいも何もないじゃない
そんなときだった
Aが近づいてきて私に言ったのだ
「ごめんね」
と
何故謝られるのか解らなくて私は
「え?」
と反射的に聞き返していた
Aは苦笑してそう「ほら」と続ける
「踏み込んで欲しくない所に入り込んだみたいで」
さっき叫ばれたことをふと思い出す
でもアレは事実だよ
心のどこかでわかっているのに私は否定も何もできなかった
「…その、部外者が口挟んでごめん」
それだけ言ってAは逃げるように去っていった
遠くなる背中を見つめて
私はただ感極まる歓声の中で
「どうして…謝るの」
と消え入りそうな声で呟くことしか出来なかった
そうして試合は始まった
＊＊＊
瞬木が前へ突っ込んでいくと
またまたあの必殺タクティクスに掛かってしまう
あの突破口は何か無いものか
吹っ飛ばされる瞬木を見ながら
私は攻略法を頭で練り上げるのだった
勿論答えなど出ないのだけど
当たり前だ、サッカー未経験で
運動音痴が出来ることなど限られている
そして再び一方的な試合が始まった
キーパー以外全員が上がって攻め上がるビックウェイブス
あまりの攻撃力に防戦一方になるイナズマジャパン
「うわっそう来るか」
「ふんっ」
「でも此処までかなー」
私のほうに突っ込んできた相手
私の予想とは別のやり方で抜いてきたので驚いた
だが、残念ながら私だって負けちゃ居ないのである
嫌味を一つ告げてボールを奪って見せた
徹夜で叩き込んだデータの威力をなめないでいただきたい
「どやぁああっ!」
「腹立つお前ッ!!」
口で言ったら荒いスライディングを仕掛けられた
ボールを咄嗟に上に蹴り上げたのだが
キープは出来ずに遠くへ転がってしまった
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六花 - 「靴紐結ぶの忘れてたぁぁぁ!!!」のくだりが…（笑） (2015年2月14日 10時) (
レス) id: 0a3b44450e (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - はじめまして！面白かったです！実は僕も小説書いているので良かったら読んでみてください「斎拓」で検索です！後僕と友達になりませんか？いろいろ話したい事があるので… (2013年9月20日 1時) (レス) id: a0ace8b351 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 旅立ちの猫@COROSさん» 続編できました!ありがとうございます!これからも見てくれると嬉しいです!! (2013年9月18日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
旅立ちの猫@COROS - 続編楽しみにしてます！おめでとうございますっ！！ (2013年9月17日 0時) (レス) id: be22eb39a2 (このIDを非表示/違反報告)
青たん＠卓球部(プロフ) - 白滝だっ､､、あっ白竜だっ//さん» 忘れた頃に更新しちゃう青たんです。お待たせしました!さらにお待たせしてしまうかもしれませんがこれからもこの小説を宜しくです!!ありがとうございました!!! (2013年9月13日 20時) (レス) id: 93bc7c834e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青たん＠文才無 | 作者ホームページ：http://now.ameba.jp/aotan-apple/ http://www.nicotto.jp/user/mypage/index?us...
作成日時：2013年7月14日 21時
