天邪鬼の奇才プレイヤー２ (ページ49)

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今度はページ49

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打ち上げが終わったと同時に長かったW杯の全てが終わった。

マサと祐希と俺が海外に出て他のみんなはVリーグへ戻る。
みんなそれぞれ学ぶことはあったと思うしね。
もっと上目指さないとな。
北京以来のオリンピックで最高の笑顔で笑えるように。

荷物を全部スーツケースに閉まって空港へ向かう。
青い目には4年前と同じ、ピンクのサングラスをかけて。

すると、ロシアへ向けて出国するのを聞きつけたのか
多くのメディアが待ち構えていた。

懐かしいな、この光景。4年前も同じように囲まれた。
だけど、大きく違うのは俺の気持ち。

記者「鶴羽選手、W杯を終えていかがですか？」

「このW杯とても心に残るゲームばかりでした。
最高のメンバーに最高のスタッフ、人にも恵まれて幸せでした。」

記者「4年前、同じように取材した者です。
この4年間どのように生活されてましたか？」

「えーと、バレーから離れようとしたこともありました。
怪我をしたこともあってバレーが嫌いになりそうだった。
でも色んな人の支えがあって今ここにいます。」

記者「鶴羽選手！日本はあなたにとってどんな国ですか？」

外国人にするような質問だなあ。
しかもこんな質問、前も言われた気がする。

「僕の生まれ育った国はロシアです。
でも、僕の心を育ててくれたのは日本です。
また代表に選んでもらって日本に"帰国"できるように頑張ってきます！」

そう言って報道陣に一礼して歩き出した。