即 ページ22
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父さんから末期膵臓癌であることを伝えられて
涙が止まらなくて家族3人で泣いた夜。
俺は2019年の初めの試合まで1週間、ドイツに戻らず
そしてロシアも発つことにした。
今飛行機で着いたのは、2015年の悪夢以来の日本。
飛行機の中では一睡も出来ず、映画を観ようと思ったけど、
集中出来なくてただ外を眺め続けた。
父親の為に、
もうすぐこの世から去る父親に何ができるのか。
そんな思いでタクシーに乗ってある場所へ向かう。
この前、ドイツまできた中垣内さんに名刺を渡されて
バレーボール協会にいるから、いつでも
と言われたのを思い出して
いてもたっても居られず、荷物をまとめ日本にやってきた。
タクシーの車窓から見える景色は4年前と大して変わらない。
ロシアにある建物より高い、そして色のない街。
今の俺の気持ちは心はこんな色なのかな。
相変わらず弱い目には紫色のサングラスをかけて
服も急いで出てきたからきてた服。
黒のワイドパンツに白のビッグサイズのシャツ、
そして大きめなベージュのベストに革の靴。
傍から見たらただのやばいやつ。
タクシーの運転手さんも何にも言わない。
まあ、見た目が日本人には見えないからだろう。
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千尋 - 続き楽しみです! (2020年1月24日 13時) (レス) id: 6a8c623822 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠杏 | 作成日時:2020年1月19日 21時