*親愛 nbkj ページ7
青side
康二と、付き合い始めた。
何でって?
………好きに、なったからに決まってんじゃん。
きっかけとかは、わかんない。
気づいたら、目で追ってたし。
好きだって、思った。
告白して、真っ赤な顔で頷くあいつが、すごく愛しく思えた。
それは間違いないんだけどさ。
ちょっと最近思うことが、ね。
赤「え、まだなの?キス。」
「……うるせぇ。」
そう、付き合ったのはいいものの、特に変わったことはなくて。
俺はそういうの苦手だし、康二もたぶん、そんな俺の性格をわかって、遠慮してる。
手、繋ぐのにもすごく時間がかかったし、今でも恥ずい。
赤「待ってるんじゃない?康二からってのは、
2人の関係上難しいだろうね。」
「まぁ……だよな。」
先に進みたいのは山々で。
ただ、きっかけが……。
赤「きっかけなんていらないよ。ただ普通に、
好きだって伝えてすればいいんだから。」
「簡単に言うなよ……。」
そうだった。こいつはそういうの、できるんだった。
相談する相手が違ったか……。
赤「そう言えば、もうすぐキスの日らしいね。」
「ん?」
赤「きっかけには、なるんじゃない?じゃ、
俺行ってくるから。」
キスの日………。
そんなんあるのか。
よし、やってみっか。
皆撮影で呼ばれて、俺と康二の2人。
今が、チャンス。
「康二。」
橙「はい?……んぇっ。」
ギリギリまで近づいて、
橙「しょーた、くん……ちょっと、近い……」
「好きだよ。」
橙「ほぇっ?」
「好き。」
橙「えっ……ひゃっ。」
ほっぺに……触れるだけの、キス。
子どもみたいだけど、今の俺には精一杯で。
橙「っ!………なっ///」
「………なんだよ。」
橙「……しょーたくんっ、ちゅーした!」
こいつも子どもみたいに、頬を押さえて茹でだこみたいな顔してる。
「……悪いかよ。」
橙「わっ、悪ないっ……けど、…どして?」
「………したかったから。」
橙「ぅえっ!?……ホンマに?」
「うん。」
橙「じゃあ……俺も、ええ?」
「ん?」
橙「俺も……したぃ。」
「……いいけど。」
橙「!……しょーたくん、すき。」
チュッ
うわ、なんだこれ。
される方も、けっこう恥ずい。
でも、
橙「えへへ……嬉し。」
こいつのこんな表情が見られるなら、
キスで伝えるの好き、も……いいかもな。
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作者名:ちゃい | 作成日時:2019年11月14日 6時