愛してるよ橙くん４ (ページ38)

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west橙side

"ありがとなぁ、康二。"

ホンマに、それや。

身近な人に、ファンや言われることって、実はあんまりないんよね。

特に康二は、俺らにとっては特別な存在やから。

その康二に、ファンやって言ってもらえたことが、ホンマに、嬉しい。

「せやでぇ康二、ありがとう。俺らこれからも
　頑張れるわぁ。」

橙「え？そう？」

w緑「うん。濵ちゃんの言う通りや。嬉しい。
　ありがとう。」

w黄「これからも、ライブ見に来てや。」

橙「あ、うん。もちろん。」

w桃「康二、俺も康二のファンやからなぁ。」

w青「のぞむそろそろ代われや。」

w桃「ん～もうちょい。」

w赤「いーや、もう十分やろ。」

康二に抱きついたままの、のんちゃんを引き剥がそうとする流星としげ。

橙「……た……ぃなぁ。」

「ん？康二なんて？」

しげたちが、ぎゃあぎゃあしとるから、聞こえんかった。

橙「あったかいなぁって。WESTはやっぱり
　あったかいね。ずっと、このままでおって
　ほしいなぁ。」

すごく、優しい顔で笑って、そんなこと。

w黄「当たり前やろ。俺らはずっと変わらん。
　まあ、実力はもっとつけていくけどな。」

橙「んふっ、せやね。俺も頑張らんと。」

w青「今度公演あるもんな。見に行くから。」

橙「ありがとぉ。いいとこ見せなアカンね。」

w赤「どんなんだって、俺らは康二のファンや
　から気負うんやないで？」

橙「うん。……あ、」

w緑「なによ。」

橙「公演が終わったらな、俺だけやなくて、
　すのーまんの、ファンになってもらわな。」

w紫「ああ、せやなぁ。俺らまだ、ちゃんと
　見てへんからね。公演楽しみにしとるよ。」

橙「うんっ！」

w桃「よしっ、今日はこのまま飯行こ！康二も
　一緒やで？」

橙「ええ、それはWESTで行ってきいや。」

「そんなこと言うなよ康二、せっかくなんやし
　ゆっくり話そや。」

結局、遠慮する康二を引きずりながら、８人で飯食って。

康二のことも、いろいろ聞けて、めっちゃ盛り上がったで。

康二、お前は人一倍頑張ってきた。

その努力は、絶対に報われるよ。

俺らが保証したる。

これから、たくさんのファンが康二のことを愛してくれるはずや。

　

けど、忘れんで。

立つ土俵はちゃうけども、

俺たちは、いつまでも康二の大切な仲間で、

そして康二の、

一番のファンやっていうことを。

fin