愛してるよ橙くん４ (ページ18)

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青side

黄「うめぇな、やっぱり。」

赤「うん、まだ遠慮してるっぽいけど、動きに
　無駄がないね。」

紫「戦力じゃん。」

そう。こいつ、うまい。

あんな、自信無さそうなのに。

黒「康二、やっぱり上手だね。」

橙「いや……ぇと、ありがとう。」

部活が終わり、目黒と帰るらしく、体育館の隅で待っているむかいこうじを呼んで、質問攻め。

緑「康二って呼んでいいの？」

橙「え……はぃ。」

紫「K高だったんだよな。部員ってやっぱり
　多いの？」

橙「そう、ですね。」

桃「練習は厳しい？長いの？」

橙「厳しいか、は……わかりません、けど……
　時間は、長いほう、だと思います。」

赤「へぇ。うちの練習だと物足りない？」

橙「いや……そんなこと、ないです。」

黄「まあ、これからよろしくな。」

橙「お願い、します。」

やっぱり、なんか挙動不審っていうの？
慣れるまでは時間がかかりそうだな。

黒「康二、お待たせ。帰ろう。じゃあ、お疲れ
　様でした。」

橙「あ、うん。お疲れ様でした。」

２人が帰った後、いつも通り６人で帰る。

紫「いやぁ、転校生が来るとはね。」

黄「それな。しかも上手かったし。」

「キョドってたけどな。」

赤「人見知りっぽいね。」

桃「少しずつ慣れてもらおうよ。」

緑「そうだね。じゃあ、また明日。」

次の日からも、当たり前だけどむかいこうじ、いや、康二は部活に来て。

少しずつ慣れてきたのか、目黒たち２年といるときは、普通に笑って話してるところを見るようになった。

俺たち３年とは、まだ慣れるまでに時間がかかりそうだけどね。

まぁ、まだ会ったばかりだし。これからだよな。

いや、何で俺こんなに他のやつのこと、考えてんだ？

桃「あっ、翔太と舘さん遅いー！」

赤「ごめん、翔太が寝坊した。」

「ごめんって。」

黄「まあ、翔太だしな。」

緑「うん、それね。」

紫「じゃ、行こうぜ。」

今日は土曜日で学校は休み。

体育館でなんかあるらしくて、部活も休みだったから、皆で遊びに。

ゲーセンに行ったり、カラオケに行ったりして。

そろそろ帰るかって、歩いていたら、

桃「お？……あれ、康二じゃない？」

紫「え？……あ、本当だ。」

公園にいたのは、確かに康二で。

一緒にいるのは、俺らは知らないたぶん年上の人。

何してるのかと思って見た光景に、衝撃を受けることとなった。