愛してるよ橙くん４ (ページ16)

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赤side

あれから少し時間が経って。
帰ろうとしてるんだけど、ここで問題が。

橙「大丈夫やって、なんともないもん。」

桃「あったから言ってるんだよ。ダメだって。」

康二が、１人で帰るってきかない。

途中で倒れたらって考えると心配だし、もちろんダメ。

黄「康二んち？それとも誰かんちに来させる？」

緑「来させた方がよくない？康二の家だと勝手を
　知らないから、いろいろ聞かなきゃいけなく
　なるよね。」

青「そうだな。」

「俺んち、いいよ。」

紫「お、舘さんいい？そしたら安心だわ。ついで
　に俺もいい？」

桃「はい！俺も！」

黒「俺も行きたいです。」

「うん、おいでよ。皆でいた方がいいでしょ。」

橙「えと、あの俺、大丈夫……」

白「ダメ！康二くんは強制！」

明日仕事が午後からのメンバーは、皆俺の家に。

康二は大丈夫って言ってたけど、立つときにやっぱり少しふらついて。

目黒に背負われることになった。

俺の家に来てからも、康二を休ませるのには苦労して。

紫「だからお前は寝るんだって。」

橙「だって、」

黒「だってじゃないよ、ほらこっち。」

橙「汗かいたままやし、」

「そんなの気にしないの。後で温かいタオル
　持ってくよ。」

桃「だってさ、……じゃあ、俺と一緒に寝よう！」

橙「えっ、」

紫「ああ、それいいじゃん。決まり。後で起こす
　から。」

桃「はいよー。ほら康二、寝た寝たー。」

橙「えっ、あの、佐久間く……」

さすが佐久間。
ようやく康二を休ませることに成功して。

紫「何が原因だと思う？やっぱ貧血か？」

「冷えもあるみたいだし、たぶんそうじゃない
　かな。」

黒「頭痛とかはないって言ってました。」

「とりあえず、無理させないようにして様子を
　みようか。」

黒「康二くんも、よくわからないって感じ
　でしたよね。」

紫「うん。てことはすごく不調ってわけじゃ
　ないと思うんだよね。」

「体調を崩しかけてるのかも。気をつけよう。」

起きてからは、ご飯もまずまず食べてくれて。

大きな体調の変化はなかったけど、まだちょっと気になるから。

数日は俺の家に他のメンバーと共に来させて、無理しないように監視してた。

１人で頑張る癖がついてるから、心配なんだ。

助けてって言っていいんだよ？

いつでも手を差しのべたいと思ってるんだから。

もっと、俺たちに甘えて。

fin