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「千賀?泣いてる・・・?」
「あ、ごめんね。大丈夫。気にしないで」
「でも・・・」
「いいから・・・」
溢れる涙が止まらずニカが心配したのかタオルケットを退かされ指で涙を拭ってくれた。これ以上優しくしないで。好きというラインを超えてしまうから。
「俺、帰るね」
「あ、あぁ・・・」
床に散らばった服を来て荷物を持ちニカの部屋を出た。家に着いた途端、玄関に倒れ込んだ。


恋をするのってこんなにも苦しいんだ。今まで以上の苦しみ。本気で好きなんだ、ニカの事。好き、好きなんだ。


ニカが出張してから俺は落ち着かなくなっていた。目の前にいるニカがいないだもん。そりゃ、北山部長に怒られる日々。他の社員が休憩入っている中、休憩後、会議がある企画書を黙々と取り組んでいる時、外から話し声が聞こえた。


"千賀って男が好きらしいよ"
"マジかよ。もしかして狙われてるんじゃねーの?"
"それあるかもよ。他の職場でこれが問題になって辞めさせられたとか"


・・・え、何で。表に出さないように隠していたのに何で。ニカに言われた言葉。「前向きなんだな」て。いざ言われるとかなりダメージが大きい。ゲイのせいでどれだけ苦しめられたか。恋人が出来ても相手が煙草癖や酒癖が悪くて挙句には暴言を吐かれた事もあった。だからその空間から逃げたくて辞めては再就職してようやく就職が決まり某会社の名古屋支店に勤務してたけどそこで一番酷い目にあって部長が気付いてくれて、「東京支店に移動をしようか」て告げられて、やっと解放されここに来てようやくここで落ち着くんだ。と思ったのに、これかよ・・・。その声に怖くなり耳を塞いだ。
「・・・っ!ふ・・・ぅ・・・」
涙が溢れデスクに落ちる。身体は震えだすし啜り声が漏れるし、嫌だ、嫌だ。と蹲っていると、ポンッ。と肩を叩かれ身体が条件反射して振り返った。後ろに立っていたのは所属が一緒で上司の藤ヶ谷さんだ。
「藤ヶ谷さん・・・っ」
「こっちおいで」
手を掴まれその場から出て使われていない会議室へと逃げ込んだ。
「大丈夫?」
「・・・っ!」
「大丈夫だから。話して・・・?」
「話したら引きますよ?」
「引かない」
恐る恐る口を動かすが言葉が出ない。そんな俺に藤ヶ谷さんが話してくれた。

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作者名:みん | 作成日時:2024年3月6日 23時

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