6 ページ9
既に健永に渡していたプレゼント。それは小さな白色のうさぎとピンク色のうさぎが入ったスノードーム。そういえば高嗣曰く、おもちゃ屋に行った時、珍しく美思がスノードームを見てずっとその場から離れず眺めていた。もしかしてそれをプレゼントするて決めていたかもしれない。手紙にはただのうさぎのスノードームて書いてあったけどそんな理由-わけ-があったとは・・・。健永は涙を流しながら美思を抱きしめた。たくさん、ありがとうを伝えた。
「パパ、ママ。プレゼント、ひとつでごめんね」
「十分だよ、ママは美思サンタに素敵なプレゼント貰って嬉しいよ」
「美思、ありがとうね」
「うん!あとね、これはみこととはるからのプレゼント」
「まだあるの?」
それぞれスケッチブックを持ってきて、ぱら、ぱら・・・と捲り、丁寧に破るとそれを両親の前に差し出した。その絵には昨日クリスマスパーティーした様子が描かれていた。健永がご馳走してる時に子供達がテーブルに座って何かしてるな、と思ってたら、これを描いてたんだな、と今知った。
「健永、これ・・・」
高嗣がある部分を指で示した。二人が描いた絵の端に文字でこう書かれていた。
"パパ、ママ。ありがとう。メリークリスマス"
五歳の娘と二歳半の息子が一生懸命描いた絵に母親の健永が号泣し涙が止まらないまま子供達を抱きしめるとさらに包み込むように高嗣も抱きしめてくれた。家族で抱きしめるの・・・少し久しぶりかも知れない。
「「美思、陽翔。素敵なプレゼントありがとう」」
今年のクリスマスはたくさんの感激を子供達に貰って最高の日になった。伝えきれないほど愛と感謝を貰った。本当この子達の両親で良かった。ありがとう。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時