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「高嗣、どういうこと・・・えっ?」
ようやくキッチンから戻ってきた高嗣は結婚記念日に買ったお揃いのペアグラスとシャンパンを持ってきた。テーブルにグラスを置きシャンパンを注いでくれた。このシャンパン・・・クリスマスに人気のシャンパン。このシャンパンは健永が一番飲みやすいと言ったもの。
「覚えてたんだね。俺の好きなシャンパン」
「当たり前だろ」
「高嗣、ありがとう」
シャンパンが入ったグラスを持ってグラスの淵に当て乾杯した。大人のムードに健永は胸が高鳴り嬉しさが溢れ落ち着きが出来なくなっていた。それに気付いた高嗣は方を寄せこう告げる。
「聖夜の記念日だね」
ゆっくり唇を重ねキスを交わした。健永の表情を覗き込めば頬を赤くして目を潤ませていた。何度も、好き・・・。と呟き高嗣も同じ言葉を呟いた。素敵なクリスマスにもう一度キスを交わし二人だけの時間を過ごした。


朝を迎え子供達が起きた同時に、「サンタさんが来た!」と騒ぎ始めた。陽翔は高嗣に嬉しそうに報告している。プレゼントきてくれたんだね、よかったね。陽翔が貰った物はライトグリーンのリュック。これを背負って一緒にお出かけしようね。陽翔には言わなかったけどサンタさんの正体はあなたのパパとママだよ。なんて言えない。その中、美思がプレゼント持って健永の前に立った。
「ママ、これ・・・」
健永に差し出したのはサンタさんに頼んだクリスマスプレゼント。もしかして頼んだものと間違えた?焦りが走り、美思の背に合わせ膝を床につき、プレゼント違ったの?と聞くと首を左右に振る。一体どうしたのか。美思に聞くと「えっと、あのね・・・ん、と・・・」と上手く言葉が出ない様子。やっぱりプレゼント間違えたんだ。と落ち込む健永に美思はプレゼントを押し付けた。
「ママにプレゼント」
「えっ・・・」

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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時

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