La vie en rose【玉藤千】 ページ37
【song by:IZ*ONE】
女装注意
「おはようございます」
楽屋に入るとそこには今日のメイン、藤ヶ谷と玉森が既にメイクの最中だった。千賀もメインに入っていてこの三人で仕事するなんて珍しい。しかも今日の撮影は薔薇を使って撮影するということ。千賀は薔薇に興味がありいつかは薔薇まみれの撮影がしたかったから凄く嬉しくなっていた。
「健永、メイクしてもらいな。俺、終わったから」
「ガヤさん、ありがとうございます」
振り向いた藤ヶ谷の顔を見て千賀は、どきっ。とした。いつもの藤ヶ谷ではなく女性のようなメイクに仕上がり色気が増していた。藤ヶ谷は千賀に「お先に失礼」と言い撮影現場に向かってしまった。千賀はメイク中の玉森の隣に座りメイクを開始。ヘアメイク担当の人にメイク中に「千賀さん、肌綺麗ですね。きっとメイク映えしますよ」と言われメイクが完成するのが楽しみ。約三十分ほどで仕上がり、鏡で見るとまるで自分じゃないと感じ何度も確認しメイクの力って凄いと改めて感じた。鏡を見つめていると千賀に玉森が声をかけた。
「早く着替えないと撮影間に合わないよ」
「う、うん。あっ・・・」
「どうしたの?」
「たまが女の子に見える」
「ふふっ。ありがとう。千賀の衣装、先に見たけどとても可愛かったよ
「ありがとう。着替えてくるね」
衣装ルームに入るとラッフルスリーブラウスに黒のショートパンツ、黒のレース調のベレー帽。全て身に纏うと鏡に映る自分の姿を見て、女性のようだ、と感じた。衣装ルームから出ると玉森が待ってい。藤ヶ谷も玉森もラッフルスリーブラウスだけど玉森だけショートパンツは違う。玉森は白。胸には黒のリボンがついていた。そんな玉森を見つめ千賀は言葉を失くしている様子。玉森は千賀の手を掴みその場から抜け出した。
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時