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俊哉は陽の事、【ひーちゃん】て呼ぶ。俺も呼んだら「ママはだめ」て言われて落ち込んだ。そんな事より俊哉に陽の事を任せられる事に安心した。陽が産まれてからずっと「俺が見るから」て俺に負担かけないようにしてくれた。陽が泣いた時も寝る時も遊び相手になってくれた時も俊哉が居てくれた。本当、俊哉と結婚して良かった。産まれてくるこの子もそうしてくれるのかな。

朝を迎え俊哉が病院まで送ってくれてこれから入院生活か。ベッドに寝転び天井を見上げる。退屈だな、なんて思っていたら看護師が来て、「暫くは安静にしてください」て言われた。え、寝たきりですか？マジか･･･。でもこの子の為なら･･･。何とか元気に産まれて来てくれるなら･･･。て思いながら安静に過ごした。

入院生活して早一ヶ月半。その間に俊哉と陽からの手紙で泣いてみたり返事を書いてると泣いてみたり、もう情緒不安定です。すると不安になったのか胎動を感じる。この子にも不安にさせちゃ駄目なんだな、て思った。その時陣痛が襲ってきた。緊急で分娩室に運ばれ陣痛が間隔で襲い数時間後出産。産声も聞けて安心。しかし陽も小さかったけどそれより小さい。即保育器に入れられ分娩室から出て行った。俺も遅れて分娩室から出て保育器に入ってる我が子を見つめた。愛おしい。でも病気とか感染してたら嫌だな･･･。無事元気になってね。そう祈りながら俊哉に連絡しなきゃ。通話エリアに行き通話をかけた。2コールで出た。早くない？ていつもそう思う。

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