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俺の張り切りにニカは笑って俺の左手を取って手の甲にキスを落とす。ニカのキスが好きになって、毎日されてもいい。とか気持ち悪い事を口に出そうになり自分で止めてるとニカが「俺からも約束していい?」と言い俺は頷く。
「これからは気持ちを言うこと。あとしっかり俺の目を見ること」
言われてもニカの顔がかっこよくて恥ずかしくって目線を見れない俺の顔を、ぐいっ。と寄せ目を合わせられた。
「あ・・・」
「約束出来るの?」
「頑張ります・・・!」
宣言した俺に口付けをされた。さっきよりも甘いキス。チョコよりも甘い・・・。
「ニカのキス好き」
「キス好きになっちゃったんだね」
「うん!今度ニカにいっぱいしてあげる」
「最初、あんなに恥ずかしがってたのに」
「それは・・・!忘れて。それよりニカに好きって言えたもん」
良い子。と言いそうな感じに頭を撫でてくれた。何だか落ち着く。目を閉じる俺にニカが言った。
「千賀、大好き」
「俺も。大好き!」
ずっと思ってた事が言えて中がすっきりした。ようやく言えたから。そうだ、今なら言える。さっき電車の中で見つけたペアリングの広告。ニカと一緒に選びに行きたい。選んでペアリングを付けて手を繋ぎたい。恐る恐る口に出してみた。
「明日行きたい所があるんだけど・・・」
「どこ?」
「ペアリング見に行きたい」
「どうしたの?急に乙女発言なんかして」
「別にいいじゃん。ニカが嫌ならいいけど・・・」
「嫌じゃないよ。寧ろ嬉しい」
「そう言ってくれるなんて俺も嬉しい!」
「じゃ、明日ペアリング見に行こう」
「うん!ニカとお揃い」
「顔、ニヤけてる」
「いいの!気にしない!」
ペアリングを買ったらメンバーに自慢しよう。でも言う前に気付かれるかな。それとも気付かないフリかな。メンバーの反応が楽しみ。
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時