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「好き・・・!」
ニカは微笑んで額にキスを落とした。そして「ありがとう」と言った。その言葉に安心して、何度も"好き"と伝えると俺に向けて今まで見たことのない笑みを見せてくれた。こんな優しいキスが触れる度、好きになってやみつきになってしまいそうだ。ニカの顔を見つめているとニカも少し照れたのか俺から視線を外した。可愛い。反らしていた視線をこっちに向けた。
「返事、聞けたから帰るね。え・・・、どうした?」
俺に背けて帰ろうとするニカを止め手を掴んだ。俺の名前を言おうとした同時に俺はニカの唇を奪った。
「俺からのキス」
ニカは顔を赤くして照れくさそうに「ありがとう」て言ってくれた、自分からキスするの恥ずかしかったけど俺の中でキスした意味があってニカに告げた。
「それ意味あるからね」
「意味教えてくれるの?」
「うん。心変わりはNG。俺以外好きになったら許さないんだから」
「そんな事するわけないだろう」
「約束のキス」
数秒お互い見つめて目を閉じるとニカからキスをされ触れるだけのキスなのに何度も角度を替えキスをする。
「これからもずっと見てね」
「ずっと見てたら、顔赤くなりすぎて熱出るんじゃないの?」
「大丈夫だって。ねぇ、ニカ・・・」
「どうした?」
「お願いがあるの。ずっと俺の事を見て欲しい。今までより長く」
「分かった。見てあげるけど千賀が耐えられるか。見つめても十秒が限界かもね」
「酷い。絶対秒数伸ばしてやるんだから」

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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時

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