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そういえば犬が大好きな友人が「犬の方が楽しいよ」て言ってたけど最初戸惑ってたんだよね。犬も猫も好きだし、かなりの優柔不断。でもそんな中、とあるペットショップで可愛い黒猫を見つけた。即購入。名前はワタ。飼いたてのばかりは慣れない仕事で悪戦苦闘していたがワタの癒しで日々頑張っていた。今の俺にはワタしかいない。たまには刺激が欲しい。刺激がないと俺の状態が安定しない。どうせならワタの小さな舌で顔中舐めて欲しい。それぐらいの刺激を日々求めてる。
「ワタ、どこいくの?」
いつの間にか床に降りて少し空いてるドアの先へと行ってしまった。ワタの自由さをいつまでも羨ましくなる。真似したくなるぐらい。いっそ俺も猫になりたい。周りの目が気にしないぐらい生きたい。好きなように生きて我が儘に縛られたくない。これ以上自由を奪わないで。そんな思ってる中、外に出て行ったワタが戻ってきた。
「ワタ、どこ行ってたの?突然いなくなっちゃったから心配したんだから」
「にゃーん・・・」
再び俺の傍に寄り膝の上に乗ってきた。傍にある玩具の猫じゃらしを手に取りワタの目を前で振るとそれについてくる。ぴょこぴょこ、と猫じゃらしを追いかける姿がとても愛おしい。あぁ、俺もいっそ猫になりたい。
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時