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「千賀さんのご親族ですか？」
「あ、いえ。パートナーです」
「それは失礼しました」
「いえ、大丈夫です。まだ付き合い始めたばかりですが･･･」
「そうでしたか。千賀さんのご病気はご存知ですか？」
「いいえ。本人から聞いてもないですし、何せ教えてくれないんです」
「そうなんですね。では教え致します。千賀さんのご病気は急性喉頭炎です」
「それは・・・どういう病気なんですか？」
「突然、声が出なくなったり喉を使いすぎたり、風邪を引いたりして起きる一週性の声帯の炎症を起こしてしまう病気です」
「それは一生治らない病気ですか･･･？」
「それはないです。リハビリしていると少しずつですが声を出す事が出来ます。これは千賀さん次第ですが･･･」
「千賀なあ乗り越えられると思います。昔から一生懸命なので」
「そうなんですね。これからも見守ってくださいね」
そう言って医師は診察室へと向かって行ってしまった。俺は、ありがとうございます。と言い病院を後にした。
一ヶ月後、千賀は無事に退院し声は掠れているが出るようになった。声が出たときは何度も電話をかけてくれて「ニカ！俺、声出るようになったよ！」て声を聞かせてくれた。よかったね。と言うと「早くニカに会ってお話したい」と言っていた。俺は小さなブーケを購入し千賀に会いに行った。退院、おめでとう。よく、頑張ったね。千賀の姿を見たら抱きしめてしまうかもしれないからそれは許してね。
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作者名：みん | 作成日時：2024年2月1日 14時
