Cinderella x'mas【ニカ千】 ページ1
【song by:メロディー・チューバック】
【男性妊娠】
世間はクリスマス。仕事も早く終わってメンバーでご飯食べに行こうか。とか、遊びに行こうか。てはしゃいでいたのに突然ニカがこう言い出す。
「イルミネーション見に行こうよ」
そう言って俺の片手を取ってニカのポケットに入れられ外に出ていく。俺は慌てて片手で荷物を取ってニカに引きずられながら廊下に出てそのまま走った。俺は驚いたまま言葉を無くしてニカの顔を見つめると照れ気味の横顔が視界に入った。
「ニカ、照れてる」
「うるせー。黙って俺について来い」
「はい、はい」
クスッ、と笑ってしまう。だってニカがこういう事してくれないから新鮮だし信じられない展開。いつもより男っぽいニカにキュンとし胸の高鳴りが止まらない。現場を出てイルミネーションがある場所へと向かった。現場から近くてよかった。海辺に近いため冷たい風が頬に当たり寒さを感じるが手の温もりだけは暖かった。目的地に着くとイルミネーションが輝いていて思わず声を出してしまった。
「綺麗・・・」
「千賀と一緒に見たかったんだ。ここのイルミネーション」
「いつも室内から見てたから間近で見たかったんだ。ありがとう」
微笑みながらニカの方を向くとニカは「おぅ・・・」と視線を反らして返事をした。あ、ひょっとして照れてるんだ。また照れてるなんて、ニカらしくないよ。でも可愛い。付き合ってはじめてのクリスマス。お互い嬉し恥ずかしくなってるけどイルミネーションを見て見ぬふりしてお互いの顔を見つめ時間-とき-を過ごした。
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 14時