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俺と鼓に関しては十一個離れている。周りから「歳が離れている」てからかわれたけど大事な妹だもん。何も言わずそれらを聞き流していた。四人兄妹の長男としてしっかりしなきゃて思っていた。まだまだ未熟だけど父さんや母さんが「助かる。流石お兄ちゃん」て言ってくれた。輝や紬の時も面倒見てたし今となっては立派な大人の仲間入り。独り立ちしたし実家まではそんなに遠くはない。ちょくちょく帰ろう。食事も終わり入浴を済ませリビングに行くとソファーで眠っている母さんの姿。
「もう、風邪引くよ」
側にあった毛布を身体にかけてあげた。手にはスマホ。見てはいけないと思って視線を外していたけどやっぱり視界に入ってしまう。そっと手からスマホを取り画面には母さんの母親とのLINEのやり取り。
"新が帰ってきたよ。俺、嬉しくて張り切っちゃった"
"よかったね!太輔、成長したわね"
"新を産んでよかった"
…本当、愛されてるんだな。俺。母さんの子でよかった。添付には今日のご飯とどこからか見つけたのか俺の産まれた時の写真。約3000gで産まれた。母さんから聞くと意外と早く出産したこと。安産だったという。第一子で家族や親族、そして近所の方までお祝いしに来てくれた。それから成長して今に至る。高校受験の時は母さんと喧嘩して口聞かなくて嫌な態度取って上に汚い言葉ぶつけてしまい母さんが泣いたのを今でも覚えてるし直ぐ謝ったら抱き締めてくれた。そんな思い出に浸りながら母さんの髪を撫でていると…、
「新…?」
「ごめん。起こしちゃった?」
「ううん、大丈夫よ。それより今日は来てくれてありがとうね」
「母さん…」
思わず涙腺が緩み涙が溢れた。それを見た母さんも涙を流して抱き締めてくれた。母さんは偉大だ。て改めて感じた。ありがとう、母さん。成長してもまだまだ子供な俺を見守ってね。
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作者名:みん | 作成日時:2024年3月6日 22時