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"今から来れる人?"
・・・急だな。返信しようと文字を打ってる中、メンバー全員が来れるようだ。俺もその一人。場所は藤ヶ谷の家。俺は一言残して身支度を済ませ家を出た。AirPodsでランダム再生。【感じるままに輝いて】現在-いま-の俺に歌詞がリンクして思わず泣きそうになった。本当良い曲。聴きながら藤ヶ谷の家に着いた。エントランスに入り部屋の番号を入力し呼び鈴を鳴らす。「はーい」という声に扉が開いた。中に入りエレベーターで9階に行き玄関に辿り着いた。ドアをノックするとばたばたという足音が聞こえドアが開いた。
「いらっしゃい、宏光」
「おう。皆来てるの?」
「渉以外揃ってる」
「横尾さん、来るの?」
「うん。さっき仕事が終わったから向かってくるって」
「そっか。あ、お邪魔します」
「どうぞ」
リビングに通されそこには「ミツ!」という声をあげ全員立ち上がりました。スタティングオベーションか、ここは。多分これで集まりは最後かもしれない。最近、個人個人の仕事が詰まってるからそれを知ってなるべく仕事が早く終わる、もしくはオフの日を把握して藤ヶ谷はメンバーを集めて誘ったんじゃないか、と思う。そんな中、藤ヶ谷がコップを持って俺に声をかけた。
「宏光、何飲む?」
「麦茶でいいよ」
「氷、入れる?」
「うん。ありがとう」
そう言うと笑顔でコップに麦茶を入れてくれて渡してくれた。ソファーに座ると千賀が「これ食べる?」と差し出してきた。それはうなぎパイ。
「誰からの土産?」
「母親から。今日メンバーに会うから。て言ったら「私のお土産だけど皆で食べて」て言ってたから持ってきた」
「後で母親に連絡しといて。美味しく頂きました、て」
「了解」
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 11時