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「じゃあね、宏光」
「気をつけて帰るんだよ」
「はーい」
メンバーそれぞれ最終電車に乗ったりタクシーで帰っていった。俺は最終電車に乗るため、人気も少ないホームに立ち尽くしAirPodsを耳に入れ何となく【Everybody Go】を流す。懐かしい。当時は出たしが俺からだったから凄く緊張した。今でも緊張する、卒業したら歌えなくなるのが悲しい。俺のパート誰が歌うんだろう。藤ヶ谷かな。玉森かな、なんて思いながらちょうど最終電車が来た。電車に乗り込み座席に座り窓の外を眺める。夜の街は綺麗に見えた。数分後、最寄駅に着くと何となく時刻を確認。もうテッペンを迎えていた。時刻を気にしつつ今日の出来事を思い返しながら帰宅。鍵を開け家に入る。直ぐシャワーを浴び疲労を飛ばす。気持ちいい。さっさとシャワーを澄ませバスタオルで身体と髪を拭き腰にそのタオルを巻き寝室へ向かった。ウォークインクローゼットからTシャツとスウェット、トランクスを取り出し身に纏いベッドに身体を沈めた。仕事は忙しかったがさっきまでのメンバーと食事したのを思い出して、幸せな時間だったな。あと少しでこのメンバーから外れる。寂しいな。そんな事が脳裏に浮かんで眠れなかった。それでも寝ようと努力した。

朝を迎え時刻は6:30。遅刻だ。急いで洗面所に行き洗顔し歯磨きしてるところであることに気づいた。・・・今日オフじゃん、何やってんだ、俺。自分に少しイラつきながら歯磨きを済ませ寝室に行き再び眠りについた。しかし中々寝つけられずスマホを操作する。何となくカメラロールを開きそこには半分以上のメンバーの写真。結成当時から現在-いま-の姿が表示された。二階堂と千賀は随分と大人になったな。まだ子供だったから。写真を見ながら思い出に浸っていく。このメンバーだからこそ素直になっていった。入所前、付き合っていた彼女がいて交際は三年ぐらいしたが一度も素直になれなかった。彼女に「素直になってよ」と言われた事も。それでも素直になれず・・・いや、素直になれる方法が分からなかった。初めての恋愛だったから・・・。それがあって彼女と別れた直後に入所が決まった。その頃から俺は恋愛には不器用だった。でも友情は人並み程上手くなっていた。友情という名のメンバーでメンバーの事が大好きだから。表には出さないけど。再び写真を見つめているとLINEの通知。グループLINEだ。表示するとそこには藤ヶ谷からだった。

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 北山宏光   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 11時

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