横藤 (ページ5)

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「上手くいきますように･･･っと」
「結婚か･･･」
「ワタル、憧れなの？結婚」
「憧れ、というか焦り？」
「あー、わかるそれ。俺も焦ってる」
「やっぱり」
「何で？」
「最近のタイスケの行動見てれば分かる」
「出ちゃってるのね、行動に。早く結婚したいもん。だってさ、もうすぐジューンブライドじゃん。その時期に結婚したいじゃん。いいな、結婚」
「でも、ジューンブライドて来月じゃん、早くない？」
「そ、そうだけど･･･早めにしたいでしょ、結婚。ワタルは思わないの？」
「思うよ。俺だって結婚したいもん」
「いつか現れてくれるんだよね、パートナーが」
「そうだね」
「俺のパートナー、ワタルがいいな」
「え･･･？」
「ワタルとなら幸せになれるもん。俺、ワタルの事好きだから」
「タイスケ、それって･･･」
「やっぱ、今のは忘れて。俺、仕事に戻る」
そう言って俺の傍から離れてしまった。今の気持ち、本当なのだろうか。もし、それが本当ならもう一度言葉を聞きたい。俺もタイスケの事、気になっていたし時間はかかるかもしれないけどいつかは気持ちを伝える。天使同士の恋愛なんて昔は珍しいなっていたけど今はごく普通の世の中になったもんだ、特に俺達のような四天天使は。結婚･･･それは俺達にとっては大事な事。仕事でもあるし将来、俺達も結婚するだと考えると切羽詰るが憧れが湧いてきた。俺達は初めて会った教会で挙式をしたい。タイスケと挙式･･･。いつかはそんな感じの仲になれるといいな。と胸に抱きながらタイスケの後を追った。