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「ニカ、変な事言ってもいい?」
「急に何だよ」
頭上から聞こえる二階堂の声。俺は顔を上げることなく二階堂の胸元で深く息を吸いゆっくり言葉を発した。
「ニカは俺が死んだらどう思う?」
「何、その質問」
「気になってただけ」
二階堂は俺の体質を知っている。あの日、体質に気付いた俺は数日後、ネットでのページを数枚印刷し二階堂に渡した。二階堂はその場でぱら、ぱら。頁を捲った。一通り見た二階堂は深刻な表情を浮かべていた。カミングアウトしたせいで距離が遠く感じると思った。しかし俺の傍に居てくれた。距離が縮まったのかな。けど表情は相変わらず深刻そうなまま。
「ニカがジュースでよければいいのに・・・」
「は?何それ」
「ニカがジュースなら俺達愛せあえるの・・・!」
俺は二階堂の上に跨り自分の首に手を添えた。今の感情に涙が溢れ二階堂の頬へと零れ落ちた。アイスはジュースという人種と結ばれば恋が両立になってアイスは幸せになった結晶で消えてしまう。それに対して幸せになれなかったアイスはそのまま消えてしまう。どっちも結果は同じ。
「死んでもいいから結ばれたい。寝取られたい・・・。何で、何でよ・・・っ!」
「千賀!落ち着けって!」
勢いよく身体を起こした二階堂は感情が無くなった俺を止めるかのように両肩に手を乗せ、「千賀、千賀!」と何度も呼んで俺の動きを抑えた。乱れた姿が落ち着くにつれ二階堂がこう呟いた。
「本気なの?言葉の意味分かってる?」
「意味て・・・そんなの分かってるよ。誰がその場で嘘つこうとするの?事実を言って何が悪いの?」
「千賀が俺の事を好きなのは分かった。けど、結ばれたら身体が溶けて死ぬんだよ?それでもいいのかよ」
「俺は幸せだよ。だって相手がニカなら何でもいいの」
俺は二階堂を押し倒した。それに対して二階堂は怒りがあったのか俺を突き放した。
「ごめん。一旦外で頭冷やしてくる」
二階堂が出て行った方向を見つめると視界が歪み始めた。頬に濡れる感触。いつになったら俺の想いは届くのだろうか。いっそ殺してくれないか。二階堂に殺されるなら嬉しく死ぬんだな。

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設定タグ:Kis-My-Ft2 , 二階堂高嗣 , 千賀健永   
作品ジャンル:タレント
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作者名:みん | 作成日時:2024年2月1日 9時

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