Happy wedding (ページ7)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:597 hit

4 ページ7

熱く握られた手を俺は両手で握り誓った。「よろしくね」と言われ健永の母親は親族と共に親族が集まってる控え室へと戻っていった。俺は健永の身体に手を添え向かい合わせになる。
「これから家族として守っていく。この先ずっと、幸せになろうね」
「高嗣･･･っ」
手に持っていたブーケを落とし俺に抱きつく。止まっていた涙が溢れ泣き出した。身体を離すと顔が崩れ始めていた。またメイク直してもらわないと駄目だ。とりあえず千賀が持っていたナプキンで拭いてあげた。あと少しで挙式の時間。永遠の誓いをここでするんだな、と思うと緊張し出す。
「高嗣、緊張してるんでしょ？」
「当たり前だろう。健永は？」
「俺もしてる」
「お互い様だな」
「高嗣、ありがとう。こんな大切の日に結婚式を挙げてくれて」
「いえいえ、健永もありがとう」
俺らにとってこの日は大事な日。もちろん結婚式もそうだけど俺達が付き合って2000日。約5年。ようやく挙式を挙げるとこに二人で喜びを誓い合った。翌日には俺の誕生日。健永はどうしてもその日に入れたくてかなり調整し今日というめでたい日を迎えた。健永は毎日楽しみにしていた。まるで子供かのように。まだ挙式が始まってないのに喜びを隠せず感情が出てしまうとこうやって涙腺が弱くなってしまう。昔からこうだからね。
「まずメイク直して来な。家で目の周り黒くなってる」
目の上はラメのアイシャドウで輝いていているのに細く引いたアイラインが滲んでいて綺麗な新婦が台無し。
「直してきます。メイクさんお願いします」
メイクさんと一緒に先にチャペルを出た。俺は顔を見上げ教会を見つめた。神様･･･俺達の幸せを見届けてください。
「高嗣様、移動お願いします」
「はい、分かりました」
スタッフと一緒にチャペルを出た。もうすぐここで誓うんだ。愛していく。それが僕に出来ること。永遠に誓うよ･･･。