2s web アンソロ

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月日が経ち、半年後･･･予定日より三日早く出産した。性別は男の子。名前は陽翔。高嗣が付けてくれた。産まれてきた陽翔に、生まれてきてくれてありがとう。と伝えると涙が溢れた。立ち会い出産した高嗣が何度も「お疲れ様。ありがとう」て泣いていた。普段は泣かないのに、本当に嬉しかったんだね。て二人して泣いていた。数分後、病室に入りベッドに入ると疲労が体中にきて寝てしまった。起床するとテーブルに置き手紙があった。


"出産お疲れ様。たくさんの幸せを運んでくれてありがとう。久しぶりに泣いたな。美思の時も泣いたし。弱いパパでごめんね。これからは強いパパになって美思や陽翔を守っていくね。本当にお疲れ様。大好きだよ"


何て優しいパパなの･･･。もう大好き。この人と結婚してよかった。そうだ。母親に電話しなきゃ。病室を出て通話可能エリアに行き通話をかけた。
「もしもし、健永？」
「うん。今日のお昼頃、無事に産まれたよ」
「本当？！お疲れ様。性別はどちらなの？」
「男の子だよ。名前は陽翔ていうの」
「陽翔ね。いい名前だわ。え？ちょっと待って。みこちゃんが話したいって」
「ママ！おめでとう！」
「ありがとう、美思」
「ママとあかちゃんがかえってくるまでいいこにしてまってるね」
「うん。ありがとうね。もうすぐ帰るから待っててね」
「うん！あーちゃんにかわるね」
「もしもし。今、お父さんが安産だるまの中を出したわよ」
「ありがとう」
「暫くこっちにいるからみこちゃんの事は任せなさい」
「母さん、ありがとう」

一週間後、陽翔を抱っこし帰宅。家中が煌びやかになっていた。両親と美思が飾り付けしてくれたんだろう。美思も使っていたベビーベッドに陽翔を寝かせると美思が近付き、もう陽翔にべったり。
「はると、おっきくなあれ」
「まだまだ時間かかるぞ」
「わかってる！ねー、はると」
姉弟の仲良し光景に自然と笑みが零れる。高嗣も同じだった。

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