帰国したら疑われるとか聞いてない【名探偵コナン】

Episode14 ページ15

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車に乗る前に誰がどこに座ろうかという話になり園子か蘭がいいなぁ、と思ってたら下から爆弾発言が飛んできた。




「僕A姉ちゃんの隣がいい！」


「ふふ、A好かれてるね？」


「そ、そうかな？」






蘭の言葉に照れるように微笑んだ私。
でも内心はやめてくれ、と願うばかり。





後部座席にコナンくんと隣になる。


前には蘭と園子、そして運転席には小五郎さんだ。







「…ねぇ、Aさん」


「んー？」


「俺、Aさんのこと信じてるよ」


「うん？」


「見てたでしょ？俺のこと」




いつとは言われなくてもわかった。





「…うん」


「でも、蘭達には言う気配ないし、俺が工藤新一だって言ってないでしょ？」


「…」


「仮にAさんが奴ら(組織)の仲間だったとしたら俺のこと殺してるはずだし」


「…」


「何者かはわからないけど、味方だって信じてるよ。まあ、まだ疑ってるけど」


「どっちやねーん」


「それにAさん、人殺せなさそうだもん」


「え！」


「…え？」


「いや、それでいいのか」


「ど、どうしたの？」






隣で苦笑いを浮かべるコナンくんに私はにっこりと微笑んだ。





「弱そうって、大事じゃない？」


「…なんでAさんは俺の信頼を消そうとするのかな」


「信頼してくれてんだ？」


「うん、まぁ、そうなるかな。」


「歯切れ悪」


「いい人だって、信じたいんだ」






待って、今のその柔らかい笑みは何？

夕日をバッグに微笑まないでくれませんか？
So cool！！！






切実に、切実に申し上げます。





「騙して申し訳ございません江戸川様」


「ぇあ、お、おぅ」


「ま、でももうちょい先かな？」


「なにが？」


「私が誰なのか、何なのかがわかる時。その時は必ず君の味方になるよ。必ず、君の背中を押す。」


「…やっぱり、いい人じゃん。Aさん。で、どっち？ここ(日本)？向こう(アメリカ)？」


「あっち(どっちでもない)」


「は！？」







今はそれを明かす時ではないかな。


日本(公安)か、アメリカ(FBI)か。





その時───────組織壊滅の時。


私は君と共に戦うよ。

まあ、サポートに回るだけかもしれないけどね。




そうだとしても、決して君を1人になんかしないさ。

なんせ上司が命を変えてでも守りたい人のナイトですから。

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