帰国したら疑われるとか聞いてない【名探偵コナン】

Episode13 ページ14

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ど う し て こ う な っ た

もう一度言おう。
ど う し て こ う な っ た




蘭たちに可愛い顔でせがまれたのでのこのこと海に付いて行ったら見事にコナンくんと愉快な仲間たちがいた。

コナンくんと愉快な仲間たちとは極力話さないようにしとけばいいものだが、やはり彼といるので事件は起きてしまった。




目の前に死体。そしてコナンくん。




犬キャラである私は「きゃー(棒読み)」と声を出して蘭や園子の後に隠れるようにした。

これぞTHE☆女の子





じーっと推理をする彼を観察する。

顎に手を当てて死体を睨んでるコナンくん。





推理は私の専門外。
赤井さんに「やれ」と鬼の形相で言われたらやるが自主的にやろうという気にはならない。



ネチネチと仮説を組み立てるよりも隅っこで遊んでいたいのが私。







事件はお昼頃に起き、今はもう陽が紅く染まっている時間だ。

小五郎さんの謎の推理を聞きながらコナンくんに目を向けるとメガネがきらりんと光っていた。




…あぁ、解けたのね。

眠りの小五郎か。
拝見しようじゃないか。


どこか大人びてる少女の視線が痛いけど。




コナンくんに気付かれないようにじっと見てるとなにやら腕時計のようなものを小五郎に向けた。
途端、「はにゃあ」というような声を出しながらふらついた小五郎さん。

砂浜にあった椅子に腰をかけ、まるで眠ってるかのようなポーズをとった。


…こりゃ寝てるな。完璧に。

しかし小五郎さんの声は確かに聞こえてくる。



不思議に思った私は足音を立てないようにしてコナンくんを探し始めた。






…おおおおおおおおお！

なにあの蝶ネクタイ！！！！


欲しい！！！！！！





あれが眠りの小五郎の真相か。
なるほど。

にしてもすげぇな坊や。






「おいコナン！」


「はーい」






ここで笑いをこらえた私すごい。







見事に事件解決をしたコナンくんはその後何も無かったかのように精一杯の子供を演じていた。

そして、その愉快な仲間たちに無理矢理自己紹介をさせられた。





にしても灰原哀ちゃん(さん)。

やけに大人びていて私の興味をそそるような性格を持っていらっしゃる。






「Aー！帰ろ！」


「はーい」






蘭に呼ばれて犬らしく走る私。




その後ろで彼らはこんな話をしてたとか。






「どう？」


「私は何も感じなかったけど…それよりあの子、あなたが推理してる時あなたのことガン見してたわよ」


「…まじかよ」

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