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#37 ページ39

今日一日を振り返ってみる。

まず、朝一で有栖川さんに呼ばれた。

高校生が来たっていうのと、それが有栖川晃の息子ということで教室が一時騒然となった。

行ってみたら初田さんの妹さんに骸兎(ロスト・ラビット)が憑いていた。

で、君貴さんと会った。

変な人だった。

そこまで考え、玄関の戸を開ける。

そこで違和感に気づいた。

今日は兄も姉も部活。

両親共働きなので、いま家には誰もいないはずだ。

…誰か予定が早まったのかな?

それとも鍵のかけ忘れか?

『…只今』

恐るおそる挨拶をしてみる。

「おお、おかえり!」

知らない男の声が帰ってきた。

いや、どこかで聞いた記憶はある声だ。

でも誰の声か思い出せない。

…不審者?

でも不審者が律義に挨拶を返すか?

しかも不審者の声を覚えてるわけない。

じゃあ誰?

「いつまでそこに固まってるんだ?それとも、久しぶりの再会に言葉も失っちゃったか?」

そういって、男の人が奥から出てきた。

出てきた男の顔を見たとき、身の毛がよだった。

別に普通の顔だ。

でも、体が拒絶ている。

『御前…誰だ』

震える体を抑えて、ようやく一言発する。

「そんな釣れないこと言うなよ。俺の…父親の事を忘れたわけ無いだろ?」

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作者名:暁刹那 | 作成日時:2020年10月17日 12時

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