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#15 ページ18

亜「あのね、

私の両親が離婚したの。

私、止めたかったのに、何もできなかった。

それで、いろいろ考えちゃって、

そしたら、私って何にもないんだなって気づいちゃって、

Aもさ、今も体張って助けてくれた。

それなら、私なんかいない方がいいのかなって…」

わあお、重いの来た。

いや、亜美がネガティブになるのは発作みたいなもんなんだが、今回は両親の離婚が重なったか…

いや、思ってたより重かった。

どうしよ。

『…そんなことはないぞ。現にお前を必要としてるやつが目の前に居るだろ。』

一応いつもの定型文を言ってみる。

納得してない様子の亜美の顔を見て小さくため息をつく。

『いやさ、俺は神様なんて信じてないけどさ、

もしもさ、誰にも必要とされてないとしたらさ、その人はもう死んでると思う。』

いきなりの過激な発言に亜美の目が見開かれる。

『神が必要無いと思った人間はふるいにかけられる。

生きてるってことはさ、神が生きる必要があると判断したってこと。』

亜「…誰の意見?」

『持論。』

俺は笑った。

頭をなでてやると、亜美もえへへ、と笑った。

亜「…ありがとう。」

出てきた骸兎(ロスト・ラビット)を踏み潰す。

亜美がこてんと眠った。

『…仕事終了!』

ビ「おつかれ〜」

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作者名:暁刹那 | 作成日時:2020年10月17日 12時

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