白兎【骸盗アリス】 (ページ16)

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#13 ページ16

なんかいっぱい来る鋏を持ってるやつを撃退しつつ、本体を探す。

『おい、ビルいるかー？』

ビ「いるよ～」

『おまえ亜美どこいるかわかる？』

ビ「わかんない～」

使えねえこいつ…

仕方ないので大量にあるぬいぐるみを掻き分けて進む。

しばらく進むと、いきなり開けたところに出た。

二階建てになっているようで、真ん中ら辺は吹き抜けになっている。

ビ「本体居た！」

確かに二回で俺たちを見下ろす物影があった。

『本当だ。』

――――――――
二階に上がると、そこにいたのは確かに亜美だった。

『亜美…』

亜「あれ、A？どうしたのその恰好」

『！』

そういえばすごい格好だよな今…

というか顏熱い

亜「A顏真っ赤だよー」

亜美に笑われた。

『うるさい！』

俺と亜美が話していると

ビ「A！後ろ！」

珍しく語尾を伸ばさなかったビルが話に割り込んできた。

『え？』

振り返ると、そこにはまさに鋏を振りかぶっている犬の人形が居た。

(よけられない…！)