キャンパスライフ (ページ9)

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｢シゲうまいことやってくれたみたいやな、
大丈夫やった～？｣

神山くんが優しく聞いてくれる。

藤井くんと小瀧くんが席を詰めて
私たちを座れるようにしてくれた。

｢ありがとう、正直同じ話のループでだいぶ辛かった｣

ふみちゃんがすかさず神山くんの隣に座っていて関心してしまう。

｢小泉さんも座ったら？｣

｢ありがとう｣

藤井くんに促されて、私も席につく。

｢あの、重岡くんは大丈夫なのかな？｣

｢大丈夫、シゲあの先輩知り合いやから適当に喋って戻ってくると思う｣

そう言われて重岡くんの方を見ると、
先輩にまじっすか～なんて言いながら
大きなリアクションを取ったり、人懐っこい笑顔を見せていた。

｢あ、そうだ、藤井くん｣

｢ん？｣

｢あのさ、もう覚えてないかもしれないけど
前ゼミであてられた時、助けてくれたよね
ずっとお礼言いたかったの、ありがとう｣

｢ん？あぁ～、そんなこと気にせんでええのにって言いたいとこやけど、あれ教えてくれたのシゲやねん｣

｢えっ、そうなの｣

｢うん。小泉さんやばそう、ここ教えたって言われたから。だからお礼言うならシゲに言った方がええよ｣

｢そうだったんだ｣

そうか、私あの時めちゃくちゃテンパってて
隣でそんなやりとりされてるの全然知らなかった。

なんか、私重岡くんに助けられてばかりだな。

ますます好きになってしまう。
好きだと思うところが増えていく。