2話 ページ4
外さえ知らなかった。
本を読むだけでも良かった。
でも見てみたい本に書いてある花たちを
でも今は窓を開けるのが限界
ここから出たいな
「……嬢さん！お嬢さん！大丈夫？聞いてる？」
「あっ、すみません考え事をしていて」
私は目の前の獣人の少年に連れられている
奇妙な縁だ
少年のしっぽは左右に揺れている
自分達は寺院に向かっている
外は実に良いものだ生い茂る野原、可愛らしいモンスター、気持ちの良い風
「寺院は迷いやすいから注意だよ〜！？」
「敵はだいたいこっちから仕掛けなきゃ何もしないから」
「ショートカットに何入れてる？」
この少年は喋らなくなる時はあるのだろうか？
道中ずっと喋っている
「ここが入口だよ！初めは見つけにくいかもだけど！」
「ありがとうございます」
「君話し方キレイよね？」
「そうですか？」
「………まあいいや、ここが寺院ね。こっからは慣れが必要だから」
「わかりました。やっぱりベテランの冒険者なのでしょうね？」
「いや？わりと最近なったんだ！ベテランなんて照れるわぁ(/ω＼)」
お茶目に照れても可愛くない
「あっ今可愛くないって思ったでしょ！？僕可愛いんだから！！」
ビシッと決めポーズを決めてオダマキは反論する
「普通の男の子は可愛いよりかっこいいの方が嬉しいんじゃ？」
「僕は可愛いが良い！」
広場から通路に入る
「ここまっすぐね〜」
「えっと…この先には何も無いですよ？」
「自分で考えてごらん？」
周囲を見渡すと外に出られる場所があり、その奥にはしごが見える
「2階があるんですね。」
「よくわかりました！ハシゴはさすがにレディファーストはできないかな？」
「？それって………！？なんてこと考えるんですか！」
また刀に手をかけてしまう
「お助け〜!!( 'ω')ｷﾞｬｯ」
オダマキはハンズアップをした動きがやっぱり大袈裟すぎる
「まあまあ進もっか？」
「レディファーストはなしなんでしょう？」
ふん( #`꒳´ )いいですよ〜だ！！
一悶着あったがハシゴに手をかける
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作者名：おいちゃ | 作成日時：2021年5月16日 1時
