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episode:98 ページ50
茉白side
『どうして……兄さんがそれを知っているの?』
彼らが吸血鬼っていうのは噂程度の筈なのに……。
兄「そ、んな事はどうでもいいんだよ。とにかく、俺はお前をここから出さねぇからな。」
『……出してもらうわ。兄さんが何を思って私を閉じ込めるのか、どうしてそこまで執着するのか、私には分からないし知りたいとも思わない。』
龍友さんに抱きしめられて言われた言葉を脳内で反芻する。
"龍友「猫ちゃんの本音をぶちまけてや。……言いたい事言うて全て終わらせて、それでも俺らに飼われたいんやったら迎えに行くから。」"
『私に首輪を付けれるのも、その手綱を握れるのも彼らだけなの。……正直兄さんに暴行されるよりも彼らに捨てられたっていう事実の方が私は怖い。』
だからこそ私は今本音をぶつける。
兄さんから逃げない。
これでもし兄さんに殺されても私は後悔しない…!!
『私は兄さんにはもう従わない!!私の全ては彼らに捧げると決めたから……!!』
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作者名:緋扇 | 作成日時:2018年2月4日 22時