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episode:96 ページ48

茉白side

首輪を外されBCRも追い出された。

実家には兄さんが居るし、きっと一人暮らししてる私の家の場所もバレてる。

……もう私に行く場所なんてどこにもない。


まるで私の心を現すように雨が降る。

傘も持ってない私はずぶ濡れで公園のベンチに座っていた。

『これからどうしよう……』

しばらくそうやって呆けていた私を突然痛みが襲った。

何かと思い振り向いた瞬間私は後悔した。

兄「はっ、無様だな。あいつらに捨てられてひとりぼっちじゃねぇか。結局お前は俺のそばでしか生きられねぇんだよ。」

髪の毛を引っ張りながらそう言う目が笑ってない兄さん。

逆らう力も言い返す気力もないわ。



そうして地獄へと戻る選択肢しか与えられなかった私は、再び兄さんに囚われる日々を過ごす事となった__。

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作者名:緋扇 | 作成日時:2018年2月4日 22時

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