セミダブル〜貴女side〜 ページ13
そろそろベッドを新調しようというわけで私とスコーピウスはベッドを一つ買ったわけだけど。
ああ、なんで一つかと言うと、最初は2つにしてたんだけどスコーピウスが私のベッドに侵入してくるからじゃあもう一つでいいかってなった。
ス｢A、これさ｣
｢うん、サイズ間違えたね｣
ダブルベッドを頼んだつもりがセミダブルを頼むというミスをした。
｢ちゃんとダブルベッド頼んだと思ったんだけど｣
スコーピウスは首を捻る。
｢セミダブルって一応一人用だもんね｣
ス｢あ、じゃあエンゴージオで大きくする？｣
スコーピウスは杖を取り出すが私は｢んー、｣とその手を止めた。
｢しばらくはいいんじゃない？ちょっと狭くても。これから寒い季節だし｣
私がそう言うとスコーピウスは笑顔で頷く。
ス｢そうだね、そっちの方が引っつけるし。僕はA専用の抱き枕だからね｣
｢自分で抱き枕っていう人初めて見たわ｣
スコーピウスは｢僕は夏でもこのサイズでいいよ｣と言うが、夏も引っ付かれるとちょっと暑いんだけどなと私は思った。
まあ別に嫌じゃないから言わないけど。
ス｢試しに寝転がってみようよ｣
｢いいよ｣
スコーピウスと並んでベッドに寝転ぶとやっぱりちょっと狭かった。
でもスコーピウスはご満悦のようで私を抱きしめて目を閉じている。
｢ちょっと寝るつもり？｣
ス｢寝ないよ、寝ないけどAに引っ付いてる｣
｢何それ｣
私が小さく笑い声を上げるとスコーピウスも笑った。
なんでこんなに小さいことで幸せになれるのかな。
｢私思ったんだけどね、スコーピウスは私にとって生きる活力なんだなって｣
ス｢それじゃあ僕はAが僕の生きる理由だよ｣
スコーピウスは私にキスをして｢もうちょっとだけ引っ付いていようよ｣と柔らかな声で言った。
｢いいよ。でも寝ない程度にね｣
とは言ったものの結局寝てしまったわけで晩御飯は出前を取った。
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ななや(プロフ) - たみーさん» コメントありがとうございます！スコーピウスのことをますます好きになって頂きとても嬉しいです！これからも頑張りますね。 (2023年1月8日 17時) (
レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - 私もななやさんの書くスリザリンシリーズが大好きで、いつも更新を楽しみにしています。元々スコーピウスが好きでしたが、この作品のおかげでもっともっと好きになりました！これからも影ながら応援しています。 (2023年1月7日 18時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです！リクエスト書かせて頂きますね (2023年1月5日 11時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - 主さんの書く孫世代大好きです。リクできたら、一緒に寝るとこ書いてほしいです！ (2023年1月5日 10時) (レス) @page3 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年1月4日 17時
