吸血鬼と、超能力者(スタミュ) (ページ6)

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星劇04 ページ6

「鬼人…？ですか？」
柊「ええ。能力者を野良の元へと拐い、人や吸血鬼を襲う化物です。彼らは血を吸うのではなく、喰らうのです…」

(そんな化物がいたなんて…)

吸血鬼の事は知っていたが､鬼人の事は知らなかった。
柊「他に質問は？」

気掛かりなのは、はぐれてしまった彼の事。

「あの森には、能力者がもう一人いたはずです。何か聞いてませんか？」
柊「残念ながら、報告を受けておりません」
「そう、ですか…。ありがとうございます…」

やはり、辰己はもう…。最悪の事を考えていると、後ろの扉がノックされる。

？「星谷悠人。任務から帰ってきました。」
柊「分かりました。入ってきなさい」

扉を開き、そちらを振り向くと、一人の少年が、怪我をしている少年をおぶっていた。
おぶられている少年に見覚えがあった。

「辰己…!?」

(良かった。生きてた…)

辰「良かった…。栄吾も無事だったんだね」
「はい…。辰己も」
辰「まぁ俺は、結構ボロボロだけどね」

辰己の言うとおり、辰己の体は、あちこち傷があった。

「でも、ほんとうに良かったです」
辰己「うん…。心配かけてごめんね…」

二人してボロボロと涙を溢れさせる。