ホントはね(3) ページ27
「怖ェんだよ…もう、いなくなっちまうのが…」
『…………』
「俺は鬼になったお袋を殺した…」
『…玄弥くんから聞きました…』
「それを知ったらAは幻滅して、どっか行っちまうじゃねェかと思って言えなかった…」
ポタポタと涙を落とす実弥さんを抱きしめ
背中をさすった。小さく震えている。
こんな事は初めてだ。
きっと本人自身も人にこのような姿を
見せるのは初めてだから
どうしたらいいかわからないんだろう。
玄弥くんも知らない実弥さんの気持ちを
ただ黙ってずっと聞いていた。
この人もこの人なりに玄弥くんを思って
行動していた事はなんとなく
わかってはいたけど…
根はこんなにも脆かったんだと知ると
自分の軽率すぎる言動や行動を
大いに反省した。
『ごめんね…ごめんなさい…もうあんな事いわないから…私はずっと、傍にいるから…』
――――
「悪かった…。」
時間はすっかり深夜。
同じ布団に入ってはいるが
いつもとは違く、実弥さんは私に
背を向けて横になっている。
『もう謝るのはおしまいです。お互い様なんですから』
「…わかった。」
『…………』
「…………」
いつもと違う雰囲気と状態に
違和感を感じ、全然眠気が来ない。
しびれを切らして実弥さんの体を
無理矢理こちらへ向けた。
『いいじゃないですか、目を腫らせるくらい。私のだって見たことあるくせに』
「女と男じゃ訳が違ェよ」
『違くないです。いつもみたいにしてもらえないと寝付けません。実弥さんは私という抱き枕が無くても眠れるんですか？』
「……眠れねェ」
『私も実弥さんという枕がないと眠れないんです。二人でいるときの孤独ほど寂しいものはないです。』
「…そうだな」
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AYA - しのぶさん一回も出てないww (2021年10月10日 16時) (
レス) @page49 id: d9c298088e (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - ちびごん様≫コメントありがとうございます！ニヤけてもらえて嬉しいです！今後ともお付き合いくださると感激です！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん(プロフ) - 初コメさせてもらいます！毎回うわぁぁ！と思ったらニヤけまりして読んでます！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: de3300122a (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - 灰色サーモン様≫嬉しいご感想ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - あおい�桐輸笋△蠅�とうございます！頑張らせていただきます！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぎ丸 | 作成日時：2020年5月18日 7時
