獣隊士見参(3) ページ11
「……なんでさっきの馬鹿猪がいんだァ」
『まあまあ、伊之助くんはちゃんと私の言いつけ通りに実弥さんが起きるまで待っててくれたんですよ？根はとても良い子です』
「Aは甘ェんだよ。」
『そうですか？でも隊士達の質が落ちてる中、空振りはしてるかもしれないけどこうしてやる気満々で鍛錬に励む子はとても貴重だし見てて気持ちがいいです』
「だからってお前…」
「うるせえ寝坊助！Aにゴチャゴチャいうな！」
「なんだとォ…？このクソ猪野郎、俺の嫁に攻撃しようとしといてよく言えたもんだなァ…」
『はいはい、二人ともそこまで。実弥さんもほら、朝食用意できてますよ。伊之助くん、おかわりいる？』
「食う！」
『さすが育ち盛りだねえ、作ってる身としては嬉しいよ。このおかずも食べて良いからね』
私としては拾った子犬…
野良犬をを保護している感覚だが
実弥さんは勿論そうではない様で
いつにも増して顔が怖くなっている。
『私達に子供ができたらこんな感じなんですかね』
「こんな暴れ猪ゴメンだァ」
『元気でいいじゃないですか』
少し膨らんだ自身のお腹をそっとさすると
急に実弥さんが前のめりに近づいてきた。
「は？え？Aお前、もしかして…」
『あ、つい…。バレちゃいました？』
「お前…本当か？」
『はい、酒太りが最近激しいので気をつけますね。』
反応と発言的に、何か勘違いしてるのは
すぐに察したがあまりにもガッカリしてる。
え、自分で嫁入り前はとか言ってたくせに
どうしたのこの人。
「ぎゃははは！風柱！お前ガキでもできたって勘違いしたのか！ぎゃはは！」
「黙れこの穀潰し！！テメェには関係ねェだろォが！！」
『伊之助くんって意外とそういうの察するのね…』
いつも以上に騒がしい朝となったが
なんだかんだ日は上がっていき
隊員達もゲッソリしながら集まってきた。
まあ、この稽古相当辛いもんね。
伊之助くんも今日は疲れ切って
明日はゲッソリしながら時間通りに
来るであろう。
と、思っていたが。伊之助くんは
明くる日も明くる日も
日の出と共にやってきた。
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AYA - しのぶさん一回も出てないww (2021年10月10日 16時) (
レス) @page49 id: d9c298088e (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - ちびごん様≫コメントありがとうございます！ニヤけてもらえて嬉しいです！今後ともお付き合いくださると感激です！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
ちびごん(プロフ) - 初コメさせてもらいます！毎回うわぁぁ！と思ったらニヤけまりして読んでます！ (2020年5月28日 18時) (レス) id: de3300122a (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - 灰色サーモン様≫嬉しいご感想ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
おぎ丸(プロフ) - あおい�桐輸笋△蠅�とうございます！頑張らせていただきます！ (2020年5月19日 4時) (レス) id: 52f4783003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぎ丸 | 作成日時：2020年5月18日 7時
