検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:57,111 hit

【58】 ページ10

太輔side:



「まだ上があるんですが、そこへ行きませんか?」


「え? ここが一番上じゃないの?」


「はい。行きましょう」


先輩の手を握りエレベーターに乗る。


エレベーターの中で手を絡めて握り直し恋人つなぎをする。


先輩の手が少しビクンとしたけれど、その後ギュッと握り返してくれた。


握り返してくれたことがうれしくて胸が高鳴る。


ドキドキしているとあっという間に展望台に着いた。


「わぁースゴいね♪」


先輩が繋いでいた手を離しタッタと歩いていき、ガラスに手を付いて外を眺める。


その後に続いて隣に立ち二人で並んで外を見る。


「こっちは遠くまで見渡せるね」


「はい。すっかり暗くなりましたが・・」


「そうだね・・ キレイ・・」


遠くに目を向ける先輩がいつもとは違って見える。


なんだろう?・・ 憂いを含んだ目。


少し不安になり先輩の肩に手を回すと、俺の肩に頭をコツンと落としてきた。


先輩の体温が俺の体に伝わってくる。


とても幸せでずっとこうしていたかった。







ミツside:



今日は朝から藤ヶ谷が何か言いたそうにしていた。


帰りに声を掛けてきたけど、何を言いたいのかよく分からなくてたい焼きに誘った。


たい焼きを食べていると、休みの日に遊びに誘われた。その場では返事が出来なかったけど、もう一度聞かれることはなかった。


でも答えを聞かれなくてほっとしている。だってうんとは言えない。


ニカと別れたばかりなのに虫が良すぎる。それに俺は男だから・・


ベッドへ寝転がりボーっと天井を見つめ、今日会っていたことを思い返す。


藤ヶ谷は俺を女だと思っていて・・


まるで恋人同士みたいに、あんな・・


指を絡めて・・ 胸が・・・ ドキドキする。


ブル・・・


机に置いた携帯が鳴る。


起き上がり携帯を見るとメールがきていた。


!?


藤ヶ谷?・・


その宛名にドキドキしながらメールを開く。


え?・・


happybirthday


北山先輩にとって素敵な一年でありますように


あ・・・ 12時を回っている。俺の誕生日だ。


なんで知ってるの??


メールを見つめる。


ポロポロ・・・


勝手に涙が出てくる。


何か言いたそうにしてたのは?


だから誘ってくれたの?


俺は藤ヶ谷のことが・・・


でも・・・


神様・・・ 胸が苦しいよ・・

【59】→←【57】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (97 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
307人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , 藤北 , ニカ北
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちゃかぼ(プロフ) - こんばんは!はじめまして、花のOLくらぶ大好きでいつも楽しみに待っています!ニカちゃんにもきちんと思いが伝えられて一安心。また更新楽しみにしています! (2016年11月2日 22時) (レス) id: 0038efa594 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はなび | 作成日時:2016年10月12日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。