花のOLくらぶ（2）

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ミツside：



｢いや･･｣


上体を起こし、浴衣で体を隠す。


ニカが手を止めこちらを見る。


｢俺はニカにこんなことされたくない。好きでない人とこんなこと出来ない･･｣


｢俺のこと嫌い？･･｣


ニカが哀しそうな目をする。


｢好きだよ、でもニカのような好きじゃない。やっぱり俺の気持ちは変わらないよ･･｣


もうこれ以上自分の気持ちに嘘はつけない。ニカに対して酷いことをしていることになる。


｢ごめん、ニカ･･｣


グイと腕を掴まれる。


｢イヤ！｣


腕を引かれるとニカの方へ体が倒れ抱きしめられる。


｢ニカお願い！やめて！｣


ニカの腕の中から必死で逃げようとすると、更にきつく抱きしめられる。


｢お願い離して！｣


｢大人しくして｣


｢ニカ！｣


｢何もしないよ･･｣


抱きしめたままニカがボソリと言う。


｢ミツとのこと今日で終わりにするから･･ もう何もしない･･ だから･･ このままでいて｣


ニカの腕の中で抵抗をするのを止める。


｢今までごめん。俺は･･･｣


言葉が途切れる。


｢俺のものにしようとすると･･ ミツは笑ってくれなくて･･ そんなミツを見ているのはもう･･｣


ニカの体が震える。


｢何もしないから、今日はこうやって寝てよ･･｣


｢ニカ･･｣


その背中に手を回す。


俺たちは似すぎていた･･


二人とも誰もいなくて･･ 寂しくて･･


温かさを感じていたかったから。


｢ミツ･･｣


抱きしめられたまま体が布団に倒れる。


｢こうしてもいいでしょ？｣


｢うん･･｣


お互いの肌をすり寄せ抱きしめ合う。


｢昔みたいに、ずっと側にいて笑ってほしい･･ 友達として･･｣


｢うん･･ ニカは一番大切な友達だから。大好きだよニカ｣


｢俺もミツのことが一番大切･･｣


ギューッと抱きしめられると首にニカの息がかかる。


｢くすぐったいよ･･｣


｢ミツ･･ 大好き｣


温かさを求めながら、ずっとこうしてニカと生きてきた。


これからもきっと･･

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