贖罪の羊【twst】 (ページ7)

今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:83,329 hit

羊がろっぴきページ7

Aside

目が覚めると、保健室だった。
あぁ、ワンワン先生にバレちゃったかな。嘘ついた事
頬に手を当てるとガーゼが当てられていた、何となく服を捲りお腹を見ると酷い痣ばかりで、自分でも嫌になった。

なんで、僕がこんな目にあうの？

…なんて、自分でやった事なのに。

『…醜いなぁ』

クル｢……起きたのか｣

『先生…』

クル｢どうして、あの時話してくれなかった。こんな事になる前に止めれたかもしれない｣

『大丈夫ですよ、僕は…大丈夫。魔法が使えますから、僕は強いんですよ』

魔法が使える奴は強くて弱い人を守る義務がある
魔法が使えない奴は、弱くて守らなきゃいけない

僕は前者でしょ？先生。

クル｢シェーヴル、お前は何を考えてるんだ？｣

『何って…なんですか？』

クル｢記憶が定かではないが、俺は確かに錬金術の授業の後、監督生に荷物を預けた。だが、お前が荷物を置きに行って、俺はお前に頼んだと思い込んでいた｣

『…先生の思い違い』

クル｢二年に、一年の荷物は預けない。考えればあの時から様子がおかしかった。…何をしたんだ｣

『何も…』

クル｢はぁ…本当はこんな事したくないんだがな…ジェイド・リーチ…来い｣

ジェ｢はい、Aさん。こちら見てくださいShock the heart(かじりとる歯)…｣

しまった、ジェイドのユニーク魔法

『っAtonement sheep(贖罪の羊)！！』

クル｢なっ…最近の記憶の混濁がシェーヴルなのは殆ど確定している。最近様子もおかしい、ジェイド・リーチのユニーク魔法を使って話をさせるしかない……ジェイド・リーチ。俺にかけてどうする｣

『…僕は、話さない』

痛む体を動かし、保健室から出る。
嫌だよ、本心で話すのは。

醜くて、嫌な僕が居るから。

ﾎﾞﾀﾎﾞﾀｯ

＿＿＿今、何か、落ちたかな

零した真っ黒なインクに、きっと僕は気付かない