贖罪の羊【twst】 (ページ3)

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羊がにひきページ3

Aside

監督生君…ユウ君はいい子だと思う、よく笑うし愛想もある。魔力がないぶん努力してる。
僕は……なんだろうね。

『あ、ラギ……』

ラギ｢ユウ君！！｣

監｢ラギー先輩！何か用ですか？｣

ラギ｢これから遊ばないっスか？｣

監｢あ、でも先生からコレ頼まれてて…｣

『僕が代わりにやっておくよ、遊んできな』

そう言うと、監督生君は｢良いんですか！？お願いします！｣と、荷物を渡される。ラギーはこちらをちらりと見ただけで、反応は無い。

前は、一緒に遊んだのにね。

ポタリと、何かが落ちた気がした。

『Atonement sheep(贖罪の羊)…』

代わりに、代わりに…僕が、君(みんな)の代わりに
荷物を伝えられた場所に置く、埃っぽい所…

『…っげほ、げほっ…ぅ、早く出よ…』

部屋を出るとワンワン先生が居た。こちらを見て少し驚いた様な顔をしたが、直ぐに普通の顔に戻る。

クル｢すまん、埃っぽいということを忘れてたな。監督生に頼めば良かったな｣

『…でも、監督生君忙しそうでしたし、暇な僕で大丈夫ですよ』

クルーウェル先生が、微かに顔を歪める。

『じゃあ、帰ります。少し…疲れたので』

ワンワン先生の脇を通って、寮に戻る。途中、ラギーと監督生君の楽しそうな声が聞こえたけど。聞こえないふりをした。

寮に帰り、ベットに倒れ込む。

『…気持ち悪い』

考えすぎたせいか、魔法を使ったせいか。

多分、どっちとも。

『…代わりに、大丈夫。僕が代わりに…なるから』

君達は、幸せになればいい。布団に包まり目を瞑る、目を瞑った先には嫌な光景。
僕の居場所が、監督生君に取られてしまう光景。

最近ずっとね、だから数えるんだよ。

羊が一匹(おやすみ)

羊が二匹(夢へ)

羊が三匹(落ちて)

羊が…(落ちて)

おやすみ。

ラギ｢A、A…起きるッスよ！｣

『ら…ぎー…？』

ラギ｢何、寝惚けてるんスか。ほら、早く行くっすよ｣

『うん…行こ……っか…』

空虚に手を伸ばしていた。あたりはもう暗い。気分が悪いのもだいぶ紛れた気がする。
少し、外を散歩しようかな。

何も考えずに、ゆっくり誰も居ない学園内を歩く。
静かで、暗くて…いつもと真逆。

『…あ、シルバー君』

寝ているシルバー君を見つけた。

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方向転換が急カーブ過ぎた。
でもサクサク進められて個人的には書きやすいです