司法に携わる彼らとの日常×2

続き ページ39

美雲ちゃん
｢仕事ばっかしてないで何か夏っぽいことしましょうよ!｣との提案で、急遽怜侍の執務室で始まる怪談大会。やけに乗り気な糸鋸刑事の話はもうクライマックス。既に彼女の顔はこの上ないほどに青ざめている。
｢そのソーメンを盗んだ犯人は...アンタっスウゥゥゥ!!｣
｢ぎゃわわあああっ!!｣
途端に飛び上がりAを後ろから強く抱きしめる彼女、怖いのはわかるがそろそろ背骨が折れそうだ。
他の検事からも騒がしいと苦情が入ったらしく、金輪際怪談話は禁止となった。

龍一※病
過度な束縛についに限界がきて、彼が寝ている隙に家を出る事にしたA。極限まで神経をすり減らす、彼に気付かれないように。
これでもう自由だとドアチェーンに手をかけようとすると、大きな影が覆い被さる。
｢こんな時間に外に出たら危ないよ｣
左腕で腰を抱かれ、右腕で手を絡め取られる。
｢もう遅いし、今日は一緒に寝よう｣
強引に合わせられた彼の顔にはくっきりと隈が浮かんでいる。仕事が忙しいと彼は言っていたが、実際のところどうなのだろうか。
今はとにかく行く末を神に祈ろう。アーメン。

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